出産した女性の6割の人が経験するという「産後神経症」。実は、産後神経症のような女性疾患には漢方での療法が適しているということで、今回クラシエ薬品によって開催されたクラシエ漢方セミナー~「産後神経症」と漢方に関するプレスセミナー〜に参加し、女性疾患と漢方について勉強してきました。
出産した女性の6割が経験する「産後神経症」
出産後、「イライラする」といったメンタル不調が続いたり、体の不調を起こしやすくなったりする「産後神経症」。
クラシエ薬品株式会社がアンケート調査を行ったところ、出産による女性ホルモンの急激な変動やストレスで、出産後に産後神経症を発症している女性は6割にも及ぶとの結果を発表しました。
そのような女性疾患には「漢方」でも療法が対策法となるということで、今回オンラインで開催された【〜クラシエ漢方セミナー~「産後神経症」と漢方に関するプレスセミナー】に参加し、産後神経症と漢方の関わりについて勉強してきました。
女性の一大イベントである「出産」による産後の心身不調
女性の身体にとって人生の一大イベントとなる「出産」。
産後の女性が置かれる環境では、時代的な家族関係の変化や仕事や家事と子育ての両立など、心身への負担が大きく、産後うつ病やマタニティブルー、産褥精神病など心身共に不調になりやすい状況となっています。 調査では、産後の不調は産後数ヶ月程度が多い傾向にある一方、産後1年経過した後に経験する方も多数存在することが分かったとのこと。
実は漢方は「女性疾患」の対策が得意分野
女性は産後神経症以外にも、月経による毎月のホルモン変動や年齢によるホルモンの減少や、冷え症、生理不順、生理痛、PMS(月経前症候群)、貧血に伴う倦怠感、更年期障害など様々な女性疾患が起こります。
実はそのような女性疾患の対策として、漢方療法はとても相性が良いのだそう。
漢方では、人の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つで構成されていると考えられていて、この3つがバランス良く巡っていることで心身の健康が保たれます。
中でも女性は月経や出産などで「血」を消耗しやすく、それが原因となりさまざまな不調を引き起こしやすくなるといわれています。
血が不足している状態を「血虚」、血の循環が滞った状態を「血瘀」と言い、これらを早めに対処する方法として、症状にあった漢方を早めにとることで症状の緩和が期待できます。