DV被害で困難を抱える女性への支援

――“垂れさせないために!”というより、「今日はロマンチックにしたいから、素敵なナイトブラを着けよう」みたいなスタンスがいいなと思いました。女性はどんな下着を着けるかで、気分も変わると思いますので。下着って、本当に不思議な力がありますよね。 柴尾「はい」

DV被害で傷ついた女性を励ます“美しい下着”の力「自分のこと大事にしてほしい」
(画像=『女子SPA!』より引用)

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締め付けが少ないのに、安定感のあるノンワイヤーブラ。

――下着の力といえば、柴尾さんはDV被害で困難を抱える女性への支援として、久留米市に下着を寄贈されたそうですね。この活動について教えていただけますか? 柴尾「コロナ禍で困窮に陥る人の中には、シングルマザーや夫からDV被害を受けている女性も多くいます。私自身もシングルマザーなのですが、他人事ではないと思ったのがきっかけです。  出産育児で環境が大きく変わり不安もありましたが、コロナ禍でも自分の会社を続けられましたので、そのご恩返しをするような気持ちをこめて、何かできないかなと考えました」

ボロボロの下着を使っているDV被害者の女性たち

――それで下着を寄贈された?

DV被害で傷ついた女性を励ます“美しい下着”の力「自分のこと大事にしてほしい」
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです。(以下同じ)

柴尾「はい。DVに遭うと精神的に追い詰められて、自分をすごく価値がないものだと思ったり、生きる希望を失ってしまう女性も多いと思うんです。恐怖だったり、先が見えない絶望感もあるでしょうし。そういう女性たちって、夫や恋人から下着も買わせてもらえなかったりするんです。  DV被害者の女性たちはボロボロの下着を使っていたり、身に着けるものにささやかな贅沢もさせてもらえない。相手のことを大事にする人だったら、相手が好きなものや喜ぶものを認めて暮らすってすごく自然なことだと思うんですよ。  でも、それが支配のような構図になってしまうと、当たり前の権利で選べるものさえ買わせてもらえないんです」