福島県須賀川市は、ウルトラマンシリーズで知られる円谷英二監督の出身地。そのため市内では、特撮や怪獣など、ヒーローファン必見の楽しいスポットが点在しています。しかもほぼ無料!須賀川市とウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」が姉妹都市提携し誕生した仮想の町「すかがわ市M78光の町」の住民登録もできますよ!
クリエイターとしての先駆者・円谷英二監督
福島県のほぼ中央に位置する須賀川(すかがわ)市は、特撮(とくさつ)の神様と言われる円谷英二(つぶらや えいじ)監督の出身地です。子供のころから発明が大好きで、子供時代の夢は飛行機操縦士でした。18歳のころ、映画関係者と知り合ったことが縁で映画の世界に入ります。
合成技術や映像表現、特殊撮影技術の考案や実現にどん欲に取り組み、いつしか「特撮の父」とも呼ばれるようになりました。1954年には『ゴジラ』で特技監督として携わり、1963年には、現在の円谷プロダクションを立ち上げます。以降、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』など多くのヒット作を生みだし、日本中に”怪獣旋風”を巻き起こしたと言っても過言ではありません。
特撮テレビの金字塔・ウルトラマンシリーズ
1966年にテレビ放送開始以来、四半世紀を迎えてもなお、ファンを魅了するウルトラマンシリーズ。テレビが娯楽だった時代とは言え、放送当時の最高視聴率は42.8%をたたき出し、平均視聴率は36.8%にもなっていました。
内容は、怪獣や宇宙人によって巻き起こる災害や、超常現象の解決に奔走する科学特捜隊(地球人)と、M78星雲 光の国の宇宙警備隊員ウルトラマンの活躍劇です。
『ウルトラQ』から始まり、平成に入っては、『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンガイア』などの平成ウルトラマンシリーズも人気を博し、新たなファン獲得へと歩を進めてきました。ウルトラマンのエネルギーが、地球上では3分しかもたず、胸のカラータイマーがタイムリミットを知らせるというのも、シリーズで共通する特徴です。
ウルトラマン戦士たちの人気と共に、登場した怪獣たちの人気ランキングがあるほど、どこか愛嬌があって憎めない、可愛い怪獣が登場したりするのもシリーズの面白さかもしれません。
ウルトラマンや怪獣が出没する須賀川とその周辺の見どころ
駅前広場の「ウルトラマン」
須賀川市とウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」は、2013年5月に姉妹都市提携を結びました。駅前広場には、それを記念して設置されたウルトラマン像が立っています。円谷プロのオリジナルデザインで、ウルトラマンが空に向かって飛び出すイメージを表現しているそうです。
ウルトラマンヒーローと怪獣たちに会える「松明通り」
駅から南へ伸びる道を進み、須賀川橋を越えると松明(たいまつ)通りが始まります。この通りを進んでいくと、ウルトラマンタロウを皮切りに、ウルトラマンエース、ウルトラの母、ゾフィーなどのウルトラマンヒーローたちの他、宇宙恐竜ゼットンや、宇宙怪獣エレキングにコイン怪獣カネゴンなどが次々と現れます。今にも動き出しそうな、その姿に大興奮間違いなしです。
2021年1月現在で松明通りには、モニュメントが11体設置されています。
モニュメント以外にも街路灯にシルエットが描かれたりデザイン化されているので、散策の際は、注意深く探してみてくださいね。先述したように須賀川市と「M78星雲 光の国」は2013年に姉妹都市の提携をしましたが、その際誕生した仮想の町「すかがわ市M78光の町」の 公式サイトには、ウルトラマンのモニュメントや街頭設置場所のマップなどもあるので、お出かけの際はチェックすると便利です。