これから生まれてくる赤ちゃんのために、紙おむつにするべきかそれとも布おむつにするべきか迷っていませんか。ここでは、布おむつのメリットとデメリット、使い方や洗い方、そして選ぶポイントについてご紹介したいと思います。
布おむつとは? どうやって使うの?
布おむつ育児では、赤ちゃんのおしっこやうんちが付いたら取り替える「布おむつ」と、布おむつを赤ちゃんに固定しておくための「おむつカバー」が必要です。おむつカバーを広げ、その上に布おむつをセットしたら完成です。赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、布おむつをきれいなものに交換します。おむつカバーは汚れていなければ交換する必要はありません。
新生児からハイハイする頃までの赤ちゃんは、テープタイプの広げられるおむつカバーを使い、寝返りが活発になったりハイハイするようになったら、おむつカバーをパンツタイプに変えると便利です。
紙おむつとの1番の違いは、おしっこやうんちがついたおむつを「捨てる」か「洗うか」です。布おむつはうんちの汚れまで手洗いするので面倒だと感じるパパママもいるでしょうか。布おむつは手間がかかりますが、メリットもあります。
布おむつに興味がある人は、この後紹介する、メリット・デメリットや、布おむつの使い方をぜひ読んでみてください。
布おむつのメリット
赤ちゃんを迎え入れる準備をする際、まず悩むのが紙おむつか、それとも布おむつが良いのかという点です。 布おむつは江戸時代から使われるようになり、一反のさらしから6枚の布、湿布(しめし)が取れたことから、「しめし」が「おしめ」と呼ばれるようになり、「おむつ」に語源が変わっていきました。 そんな古くから使われてきた布おむつですが、どんなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
布おむつはゴミが出ない
布おむつを使用するメリットと言えば、紙おむつが使い捨てなのに対して布おむつは繰り返し使用できるためゴミが出ません。 おむつ替えの頻度はというと、生まれてから生後6ヶ月までは下記が平均的な回数になります。
- 新生児:10回から13回程度
- 生後3ヶ月:8回から10回程度
- 生後6ヶ月:8回程度
- 上記の回数のゴミが出ると考えると、ゴミの問題は深刻なものですよね。しかも、ゴミを出す曜日が決まっているので、次の可燃ごみの回収までを考えるとゴミが出ないというのは大きなメリットなのではないでしょうか。
布おむつは経済的
布おむつは洗濯して繰り返し使えることから、ゴミが出ませんし子どもの成長に応じて紙おむつを買う手間がかかりません。さらに、自治体によっては指定のゴミ袋を購入しなければいけないケースもあるため、紙おむつ以外の費用も抑えることができるのです。 子育てはお金がかかるので、少しでも節約できるというのは嬉しいポイントなのではないでしょうか。
布おむつは買い置きの手間がかからない
布おむつのメリットはまだまだあります。使い捨ての紙おむつは常にストックしておかなければいけません。メーカーによって枚数の違いはあるものの、70枚から80枚前後の紙おむつがセットになっているので、かさばり収納する場所も悩むものです。 買いに行くタイミングや、保管場所の問題を考えると、布おむつは洗って使えて経済的! いつも同じ状態のおむつセットで赤ちゃんの管理ができるのは育児の時短にもつながるかもしれません。
布おむつだとおむつ外れが早くなる傾向がある
布おむつは、直接布を肌にあてるので、おしっこやうんちをすると、赤ちゃんはすぐに反応して教えてくれます。「この泣き方はおしっこかな?」と気づくほど、赤ちゃんの状態を把握することが可能に。 反応をすぐに表現できるので、不快感からおむつ外れが早くなるという傾向も期待できます。おしっこやうんちを教えてくれた後は、きれいにしてあげると嬉しい表情を見せてくれるので、その姿を見るとお世話しているママも嬉しいのではないでしょうか。
布おむつならスキンシップを図る機会が増える
直接肌に触れるものなので、その分赤ちゃんとスキンシップを取る時間も増えます。 おしりをきれいに拭いてあげたら、お腹をなでなでしてたくさんスキンシップを取ってあげましょう。肌と肌とのふれあいは親子の絆を深めてくれ、子どもの笑顔に親も癒される総情効果も。 小さいうちだからこそできる、親子の大事な時間になります。
布おむつのデメリット
布おむつにはさまざまなメリットがあることが分かりました。ここからは気になるデメリットについてどんなものがあるのか見ていきたいと思います。
布おむつは初期費用がかかる
布おむつはゴミが出ず経済的である反面、最初に初期費用がかかります。実際に必要なものの一例は以下の4つです。
- 布おむつ(輪形おむつまたは成形タイプ)
- 布おむつカバー
- おむつライナー
- 着け置き用バケツ 布おむつは、布が輪になっているタイプと、そのままの形で使える成形タイプがあります。洗い替えや不測の事態を考えて多めに準備しておく必要があります。 さらに、布おむつを固定する布おむつカバーと、汚れを軽減できるおむつライナーがあると便利。家族の洗濯ものと一緒に洗う前にさっと汚れを落とす着け置き用のバケツも必須となります。
布おむつは洗濯する手間がかかる
布おむつで一番手間がかかるのが、洗濯しなければいけないという点です。紙おむつは使い捨てなので、おしりをきれいにしたらそのままゴミ箱へ捨てればOKですが、布おむつは洗って乾かしてまた使うというサイクルがあるので、洗濯しなければいけません。 おむつ以外にも肌着やスタイなど毎日大量の洗濯ものと格闘する中、布おむつと布おむつカバーもプラスされるとなると、洗濯機を回す回数も必然的に増えるのではないでしょうか。
布おむつだと交換回数が増える
布おむつは、肌に直接触れるので不快感を泣くことで表現することができますが、その分交換する回数が増えるというデメリットがあります。 夜寝る時や外出する時など、紙おむつと併用すると交換回数も抑えることが可能です。
うんちの洗濯が大変
赤ちゃんは体調によってうんちの種類も変わってくるものです。硬いうんちもあれば、柔らかいケースも。硬いならトイレに流して布おむつに残らず洗濯もスムーズですが、柔らかいとバケツにつけて手洗いが必要になります。 紙おむつならそのままゴミ箱に捨てられますが、布おむつはうんちの処理に手間がかかるのが難点かもしれません。