約200匹が暮らすリスの世界「放し飼い広場」

園内には大小さまざまな広場が並んでいますが、リスとふれあえるのは「放し飼い広場」です。

外周200mに及ぶすり鉢状の広場には、約200匹のタイワンリスを放し飼い。リスたちが暮らしやすいように丘や木が配置されているなかに、色とりどりの巣箱が置かれ楽しい暮らしぶりがうかがえます。

タイワンリスは基本的には東南アジアに生息していますが、「町田リス園」のリスたちは伊豆大島のリス村から譲り受けて繁殖しました。園内で生まれ育ったため人間には慣れていて、自然のまま元気に走り回る様子や、かわいい仕草でエサを食べる姿が間近で観察できます。

ほとんどが青年期のリスですが、子どもや年寄りのリスもいるのでよく見るとリスによって毛艶が違うのも面白いところ。春から夏にかけては繁殖期のため、運が良ければ妊娠中のメスや赤ちゃんのリスに出会えるかもしれません。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

入園したら右側に放し飼い広場の入口があります。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

中に入るとそこはリスの世界。走って食べて寝て、自由に活動するリスの様子をじっくり観察しましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

小さな手を使い、おいしそうにエサを頬張るリスを発見。タイワンリスは季節に合わせて食べ物を替えるなど、雑食としても知られています。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

みんなで集まってご飯タイム。午前中や休園日翌日には、お腹を空かせたリスたちがもりもりエサを食べます。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

タイワンリスは普段は単独で生活しますが、若いと小さな群れをなすことも。こちらの2匹は仲良く寄り添っています。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

巣箱の穴から顔を覗かせた愛らしい表情には、子どもも大人も癒やされます。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

太陽のもと、ウトウト昼寝する一面も。目の前で無防備な姿が見られるのも、町田リス園ならでは。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

大きさや形の異なるカラフルな巣箱は、すべて手作り。アットホームな雰囲気が漂い、初めての訪問でも親近感が湧きます。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

縦横無尽に動き回るリスたちの生態に合わせて、巣箱の配置も工夫されています。

どんなリスがいる?

「町田リス園」にはタイワンリス、シマリス、ホンドリス(ニホンリス)の3種類がいます。それぞれの特徴を知って、楽しさを倍増させましょう。

タイワンリス

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

体長:20〜22cm
体重:約500〜600g

放し飼い広場にいるのがタイワンリスです。全体的に黒っぽい毛色で、腹部は灰色か赤褐色。短く丸い耳と、長くフサフサした尻尾が特徴です。

台湾や東南アジアに生息し、植物の花や種子、果実などを主に食べますが、冬には樹皮を剥いで樹液を舐めるなど、季節に合わせて食べものを見つけています。独特の声を持ち、ほかのリスに比べてよく鳴く習性があります。

シマリス

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

シマリスのメスは気性の荒い部分もあってタイワンリスと一緒にできないため、別々のエリアで暮らしています。

体長:12〜17cm
体重:約80〜150g
シマリスはモルモットスペースの奥にいます。小柄な体に、背中に入った黒と白の縦縞が目印です。

生息地は日本や北アジア、北アメリカで、果実や木の実、種子、草類のほか、昆虫やトカゲ、鳥の卵も食べます。木登りが得意で、枝から枝へ飛び跳ねるように移動します。

ホンドリス(ニホンリス)

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

体長:16〜23cm
体重:約250〜350g
ホンドリスは園内の一番奥で待っています。夏と冬で毛色が異なり、冬は灰色っぽい褐色、夏は茶や赤っぽい褐色です。タイワンリスとよく似ていますが、喉から腹部にかけて白いのがホンドリスです。

本州、四国、九州など日本のみに生息し、主食はクルミやマツの実、植物の種、芽、花、きのこですが、昆虫なども食べます。危険時には鋭い警戒音を発して、毛を震わせるのが特徴です。

手から直接エサやりができる

「町田リス園」に行ったらぜひ体験したいのが、リスのエサやりです。放し飼い広場にいるリスたちに直接エサをあげて、手の平に乗ってエサを食べるリスのかわいさを満喫しましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

放し飼い広場の入口手前にある、リスのエサ販売所でエサを購入します。エサはひまわりの種で、1袋100円。広場内でもスタッフがエサを販売しているので追加購入も可能です。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

放し飼い広場の中に入るとミトンと手袋が用意されているので、エサをあげる場合は着用しましょう。エサをあげる方の手にミトンをはめて、もう片方の手には手袋をします。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

子どもは安全のために、両手にミトンをはめましょう。子どもサイズも用意しているので安心です。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

いよいよエサやり。ミトンをはめた手にエサをのせたら、しゃがんで指先が地面に着くくらい低い位置に手を出して待機。するとリスが寄ってきて、手の上のエサを食べてくれます。立ったままエサをあげるとリスが飛んで来て危険なので、なるべく地面に近い位置であげましょう。エサやりのコツは、リスが食べやすいように緩やかな角度にしてあげることです。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

手の上でエサを食べる姿がかわいくて、つい撫でたり抱っこしたくなりますが、リスは野生動物なのでふれあえません。さわると危険なので、優しく見守るだけにしましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

タイワンリスは人懐っこい性格ですが、手で払ったりすると噛まれるので注意が必要です。人が動けば離れるので、リスの方から離れていくのを待ちましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

「エサちょうだい」とこんな姿も!タイワンリスは朝の方が活発に動くため、お腹の空いている午前中の方がよく食べます。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

エサやりが終わったら、ミトンと手袋は放し飼い広場の出口で返却します。エサ袋は設置されているゴミ箱に捨てましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

リスの歯はコンクリートも砕いてしまうほど強く、刃物のように鋭くて危険。エサやりの際は、怪我のないよう十分に注意しましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

もしもエサやりの途中で怪我をしたら、すぐに近くの係員に知らせてください。また、衛生面に配慮し、落ちたエサを拾ったり、広場内の土をさわったりしないようにしましょう。

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

放し飼い広場を出たところに手洗い場があるので、エサをあげた後にはきちんと手を洗いましょう。

放し飼い広場では子どもが楽しめるイベントを開催

【2021年版】町田リス園 徹底取材!約200匹のリスへのエサやり体験も
(画像=『あそびのノート』より引用)

放し飼い広場ではさまざまなイベントを開催しています。奇数月の最終土曜日に定期開催される「リスのお家を作ろう会」では、参加者が自由に木を切って組み立て、色を塗って巣箱を完成させます。放し飼い広場にあるリスの家は、このイベントで作られたものです。

※2021年1月現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、すべてのイベントを中止しています。