コンビニやスーパーでは、さまざまなオリジナル食材を展開していますが、数多くある商品群のうち、各社ごと静かに個性を競い合っているのがドレッシングです。
いずれのコンビニもドレッシングの定番とも言えるごま、和風、青じそなどを展開していますが、今回は特に個性が出やすそうにも思えるごまドレッシングに注目。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、イオンの4社分を試食し比較。
果たして、各社のごまドレッシングにはどんな個性があるのでしょうか。さっそく試食していきましょう。
セブンのごまドレはキユーピーが製造!
●「ドレッシング 香ばしいごま」(311円・税込/セブン-イレブン)
パッケージには、サラダにドレッシングがけられた写真がプリントされており、見るだけで手に取りたくなります。
本商品に使用されている焙煎ごまは、30%カロリーカットをしているようで、ごまの濃厚な味を罪悪感なくいただけそうです。さっそくこのごまドレ、ボトルをよく振って、レタスにかけていただきます!
ドレッシングにはとろみがあり、ごまが多く入っているのがよくわかります。食べて見ると程よい塩味と酸味があり、レタスと一緒に噛むとごまの風味が口の中に広がっていきます。実に香ばしくておいしいのですが、前述の通り30%のカロリーオフ。しっかり旨味を感じられつつ、体にも優しいのは嬉しいですね。
本商品の裏面を見ると、マヨネーズで有名なキユーピーが製造しているようです。
1/2カロリーや0カロリーのマヨネーズを製造販売するキユーピーなので、ここで納得。消費者の体に優しく美味しいドレッシングを実現しているのだろうなと思いました。
ファミマは焙煎した白ごまのクリーミーで風味豊かな味わい
●「焙煎ごま ドレッシング」(204円・税込/ファミリーマート)
白ごまを焙煎していることからか、白を基調としたパッケージとなっています。先に裏面を見てみるとなんと! こちらもライバルのセブン-イレブンと同様キユーピーが製造しています。
ただし、セブン-イレブンではキユーピーが「製造」のみの表記だったのに対し、ファミリーマートは「共同開発」した記載も。この点、大人の事情的には大丈夫なのか!? と要らぬ心配をする筆者でしたが、いただいてみることにしました。
かけてみると、他社のごまドレよりも色が白いのがわかります。この見た目通り、口にしてみると、ごまの香ばしい風味に加え、クリーミーさを十分に感じます。
塩味、甘味、酸味のバランスも絶妙でどこかだけが突出した印象はありません。野菜が苦手な人、お子さんなどでもどんどん口にできる味だと思いました。
ローソンのごまドレは、サラッとオイリーで香ばしい!
●「ごまドレッシング 190ml」(204円・税込/ローソン)
続いてローソンのごまドレを見ていきましょう。
パッケージにはサラダやドレッシングのイラストが描かれていて、ほっこりした意匠の多いローソンならではのかわいさ。
一方、その下のほうにはパッケージの中身が透けて見えるのですが、なんともオイリーな印象もあります。かわいく見せておきながら強いオイル感で「なんじゃオラ!」と、凶暴な牙をむきそうな気もしますが、さっそくいただいてみましょう。
よく振ったものの、オイル感は確かに強いです。また、細かく砕かれた白ごまと金ごまのすりごまが入っています。
確かにセブン−イレブンやファミリーマートに比べれば、とろみやまろやかさは弱いものの、野菜にかけた際のサラッとした風合いによって強い個性を生み出しています。「ごまドレが好きだけど、とろみが強いのは苦手」といった人にはピッタリでしょう。
ちなみに裏面を見てみると、サラダ油やキャノーラ油で有名な日清オイリオグループとの共同開発による商品のようです。オイリーさのインパクトは日清オイリオグループ独特の個性かもしれません。