自分より綺麗な人を見つけた時、自分より裕福に見える人を見ているとき、誰しもが「嫉妬」という感情を持つことがあると思います。嫉妬という感情は醜いと表現されることもあり「嫉妬=いけないこと」というイメージが先行しているハズ。今回は嫉妬心の活かし方について考えていきましょう。
「嫉妬する」っておかしいこと……?
自分よりかわいいなって思う人、お金持ちに見える人、なぜかモテる人、仕事がデキる人……。人を羨ましいなとおもう瞬間は誰にだってあるはずです。羨ましいなって気持ちが、もっと強くなれば、それは「嫉妬」という感情に。
けれど嫉妬という感情はなぜか「よくないもの」や「醜いもの」だと表現されることが多く、その感情を自覚したときに、自分の性格が悪くなってしまったように感じてしまいます。人を見ているだけでも勝手に湧いてくる、自発的な感情である「嫉妬」は、どうやって抑えることができるのでしょう? そもそも、嫉妬とは我慢するべきものなのでしょうか。
嫉妬を我慢することなんてできない
嫉妬はいくらいけないものだと思っていても、その感情を抑えることはできません。どれだけ「しないようにしよう」と思っていても、自分では気づかぬうちに生まれてくる自発的なものだからです。嫉妬という感情をコントロールする努力より、嫉妬という感情をどうとらえてどう活かすか、がもっとも大切になります。
「嫉妬」という感情は「人にはあって、自分にはないもの」に気づいた時に生まれます。つまりは、嫉妬という感情を紐解いていくと、自分に足りない・自分が欲している要素がわかるのです。
嫉妬をしてしまう、ということは何かしら相手のどこかに魅力を感じているから。
「ぶりっこだから嫌い」「可愛いから嫌い」と、嫉妬を怒りという感情に変えて誤魔化す前に、それを理解して認めてあげることで自分の感情と向き合うことができます。
「あの人のこんなところが、私には魅力的に見えるんだ」と自分の感情を素直に認めてあげることができれば、嫉妬ばかりしてしまう自分を嫌いになることもなく、相手に対してイライラすることもありません。まずは、自分の中に生まれた感情を認めてあげること。相手を嫌いになるのでもなく、嫉妬してしまう自分に疲れたり、自己否定を行うのではなく、自分の感情を飲み込むことが大切なのです。