胃袋をつかみ心の隙間にスルッと入り込む
「もともと会社勤めするのがすごくイヤで、でも家事が得意だったので、家事で家賃が免除されるのならそれに越したことがない、と思ったんです。ラクだったのでヒモ生活に逃げました」
バリバリ働いている女性で部屋を片付けたり料理する暇がないという人は結構いると思うので、ヒモ男子が心の隙間に入ってきて家事をこなしてくれたら、もうヒモなしではいられなくなってしまいそうです。
「家事が得意っていうか苦労に思ってなくて、これで屋根壁代が免除されるのは小ずるい生き方なんじゃないかって思ってます。料理の腕ですか? 先日編集者に食べてもらったら、料理研究家の人と同じくらいうまいとか言ってました。彼女が朝起きたら3.4品とか出てくるようにしてますね」
さらに作った手料理の分配も彼女を優先。
「回鍋肉(ホイコーロー)を作ったとすると、肉の8~9割は彼女が食ってますね。肉をゆずってます」
消費カロリーが少ないヒモだからこそできるホスピタリティです。
ヒモの心得は風景に同化すること
料理以外の家事もしてくれるのでしょうか? 例えば虫が出たら対処してくれたり……。排水口の掃除もしてくれますか? (だんだんヒモ面接みたいになってきました)
「ゴキブリは全然平気です。今の彼女は虫を殺したくない派なので、ティッシュでつかんで外に捨てます。彼女がイヤがることは全部できるんじゃないですかね。排水口の掃除も好きですね」
ふみくんいわく、「相手のやってほしいこと見極めて気付いたら風景に同化してる」というのがヒモのポイントだそうです。空気清浄機とかお掃除ロボットに近い便利さです。