【いまどきの男を知る会 ファイルNo.31 いまどきのヒモ男子】
ファイルNo.31 いまどきのヒモ男子 ヒモのイメージというと、売れないホストかバンドマンで女性の部屋に転がり込み、パチンコ代をせびったり、お金を使い込んでしまいには女性をソープで働かせる……そんな危険な図が浮かびます。
でも、今はジェンダー意識が高く、働く女性をサポートする進化したヒモ男子も出てきています。そんなヒモ2.0ともいうべき「ふみくん」さん(以下敬称略)にオンラインで取材させていただきました。これまでの13年のヒモ生活や恋愛について綴った『超プロヒモ理論浮いた家賃は1000万、寄生生活13年の逃げきり幸福論』(二見書房)が好評で、ライターとしても仕事しています。
えっ!いきなりヒモ卒業をほのめかす
画面ごしに見ると、メガネをかけた知的な雰囲気で年齢不詳ですが、伺うと32歳とのこと。20代に見えますが、やはり会社勤めをせずストレスフリーのヒモ生活だと老けないのかもしれません。ふみくんは、キャリアウーマンの「飼い主彼女」の仕事の都合で今は沖縄在住だそうです。
「ヒモには年齢制限ないですね。ただ本を書いたきっかけが、これ以上続けるのがムリだなって、いう思いで……。僕も30になってくると、同年代の宿主に結婚願望がでてきたりしますし。2人が良くても、家族にはさすがにヒモだと紹介できない。最近心苦しさを感じています」
と、いきなりヒモ卒業をほのめかすふみくん。実はまじめなタイプのヒモ男子です。キャリア系で高学歴の彼女の両親は、「ヒモ時々ライター」では許してくれないのではないかと懸念しているそうです。
ヒモ男子のゴールは彼女を起業させること?!
「20代の頃はちょっと笑えるんですよ。でも、だんだん年を取って笑えなくなってくると友だちに距離置かれちゃうんです」と、冷静に語ります。このままヒモキャラを貫いてほしいところでしたが……。
「今回、本を出しましたが、ヒモブランディングでずっと食べていけるわけではないだろうし、口八丁なので彼女を起業させてそこに入るとか、そういう手段を考えています」
たまに著名人や起業家の女性が夫や彼氏を自分の会社で働かせていますが、それはヒモ男子にとっては理想のゴールなのかもしれません。巷の企業で働くよりも自由で融通聞きそうです。