消費増税とともに変わる自動車税。エコカー減税はどうなる?

> 現在、自動車重量税と自動車取得税は、エコカー減税によって排気ガス・燃費性能に優れて環境への影響が小さい自動車に税額の軽減が行われています。

> エコカー減税による自動車重量税と自動車取得税の軽減対象は、自動車重量税については2019年4月30日まで、自動車取得税については2019年3月31日までに登録した中古車も含む自動車です。

> 消費税が2019年10月1日に8%から10%になりますので、それに伴いエコカー減税による自動車重量税の軽減は、2019年5月1日から2021年4月30日まで軽減割合を縮小して2年延長されることになりました。

> 自動車重量税の税額例は、エコカー減税の基準を満たして2019年5月1日以降に新車登録した0.5t~1t以下の乗用車であれば25%減税で、11,200円納めます。以降0.5tごとに5,600円が上乗せとなります。エコカー減税の基準を満たさない自動車であれば、同重量で24,000円となり、以降0.5tごとに12,000円が上乗せになります。環境負荷が小さい自動車は税金が優遇されているのがわかりますね。

> 自動車取得税も現行の軽減割合を縮小して2019年9月30日まで6ヵ月延長されることになりました。消費税が10%になる10月1日からは環境性能割で課税されることになっています。自動車減税は2019年10月1日からですので、自動車減税と現行のエコカー減税の併用は残念ながらできません。

> 自動車取得税に代わり、燃費基準の区分に応じて納税額が決まる環境性能割によって非課税や課税が行われます。環境性能割の適用で、自動車の車種によっては、今までの自動車取得税よりも税率が上がる場合がありますが、2019年10月1日~2020年9月30日までに購入した、燃費基準を満たす軽自動車を含む自家用乗用自動車については、税率が1%軽減されることになっていますので、それまでの自動車取得税の税率と同じで済みます。

> グリーン化特例とは、燃費性能などに優れている自動車の税率を翌年度に1年度だけ特例措置として軽くし、一定の年数以上を経過した自動車の税率を大きくするという内容の特例で、現在の特例は2019年4月1日~2021年3月31日までです。

> 2021年度と2022年度に新車新規登録を行った軽自動車を含む自家用自動車は、自動車税を登録時点のおおむね75%軽減されますが、対象になるのは電気自動車等に限られることになりました。燃費基準の高い自動車のみ税額が優遇されることになりますので、こちらは消費税引き上げに配慮して時期を遅らせるようです。重課は現行の内容で2年延長になります。

詳細はこちら。
2019年の自動車税減税は「誰が」「どのくらい」お得になる?(2019/05/06公開)

必ず期限内に支払いを

自動車税は、車を持っている限り支払わなければならない税金です。制度の改正も多く複雑に思うかもしれませんが、車を所有する限りは責任を持って、必ず期限内に納税するようにしましょう。

文・fuelle編集部

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