コーヒーに含まれる成分のなかで特に有名なのがカフェインですが、近年注目されているのは『クロロゲン酸』という成分です。なんとなく聞いたことがあるという人もいるかと思いますが、クロロゲン酸にはどのような効果効能があるかご存知でしょうか。

じつはクロロゲン酸は健康・美容効果に優れており、サプリメントや美容食品などにも取り入れられている成分なのです。クロロゲン酸はリンゴやサツマイモ、ゴボウなどにも含まれているのですが、そのなかでもコーヒーのクロロゲン酸含有量はトップクラスと言われています。

ここでは美味しく健康になれると評判のクロロゲン酸について解説していきます。

クロロゲン酸はポリフェノールだった?

脅威の効果!コーヒーに含まれるクロロゲン酸を解説します
(画像=Cafendより引用)

多くの植物には『ポリフェノール』という成分が含まれています。植物の色素や苦味はこのポリフェノールに由来しています。一口に“ポリフェノール”と言ってもその種類は様々で、緑茶に含まれるカテキンや蕎麦に含まれるルチン、大豆に含まれるイソフラボンなどもポリフェノールの一種です。

そしてコーヒーに含まれるポリフェノールが『クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)』なのです。もちろん同じポリフェノールであっても得られる効果効能に違いがあります。クロロゲン酸はコーヒーの苦味や香り、褐色の色素の元になっている成分なのですが、わたしたちの身体にどのような影響を与えるのでしょうか。

呼吸と老化の意外な関係。活性酸素とは?

脅威の効果!コーヒーに含まれるクロロゲン酸を解説します
(画像=Cafendより引用)

人は加齢によって老化が進行します。

老化の原因の一つとして考えられるのは『活性酸素』という物質です。私たちが普段、呼吸することで身体に酸素取り込みますが、その酸素の一部が他の分子と結びついてできるのが活性酸素というものです。体内に活性酸素を蓄積し続けるとシミやしわなどの原因となり、生活習慣病の引き金にもなります。しかし、生命活動において呼吸は必要不可欠なので私たちは活性酸素を取り入れざるおえないのです。

この活性酸素に対抗できるのが抗酸化物質、つまり『クロロゲン酸』の働きです。抗酸化物質は私たちの体内にも存在するのですが、今以上に老化を抑制するには外からの抗酸化物質の摂取が必要です。緑茶や紅茶などにも抗酸化物質が含まれていますが、コーヒーはそれら飲み物の倍近い抗酸化物質を含んでいることが分かっています。