一度口をつけたペットボトル飲料は、2時間で恐ろしいことに

 内閣府の食品安全委員会(FSC)は、口をつけてペットボトル飲料を飲んだ場合、口内細菌が飲み物の中に入って増殖すると注意喚起しています。

ペットボトル茶を飲んだら、デュルン!と何かが口に…雑な自分を反省
(画像=『女子SPA!』より引用)

 同委員会が行った“ペットボトル飲料中の一般細菌を計測する試験”では、緑茶飲料で口を付けた後2時間常温保存したところ、細菌数がなんと「計数不能」まで増えたそう! ほかにも、空気中にも浮遊している細菌などがいるので、一度開封しただけで、空気中の細菌などがペットボトルに入って増殖するとか。

 さらに細菌だけでなくカビや酵母が増殖することもあり、口から飲み物の中に入った微生物(とくに酵母)が繁殖し、それが作る二酸化炭素でボトル内の圧力が上がり、ペットボトルが膨れ上がって破裂した事例もあるとか。恐ろしい……!

ペットボトルを洗って再利用するのもリスクあり!

「体調を崩して以来、私もペットボトルの管理をには気をつけるようになりました。もったいなくても、夏場に3時間以上持ち歩いたものは捨てるようにしたんです。ほとんどはちゃんと飲み切るように気をつけています」

 食品安全委員会によると、もっとも安全なのはできるだけ一度で飲み切ること。何度かに分けて飲む場合は、できればコップに注いで飲むといいそうです。でも、正直一気に飲み切ったり、コップを出すのはちょっと大変そう……。持ち歩く時間を少なくしたり、できるなら職場の冷蔵庫に保管するなど、まずはできる範囲で管理を気をつけたいところです。

 また、一度使ったペットボトルを洗って再利用するのもリスクあり。飲料メーカーサントリーのホームページでも、「雑菌などが入り、不衛生になる場合があるので水筒代わりに使用しない」「ペットボトルの素材は熱に弱く、熱消毒ができない。衛生面や耐久性の問題から、再利用は禁止。熱いものも入れない」など注意換気がされています。  使用済みのペットボトルを、安全面で問題がないほどきれいに洗うのはかなり大変。ケチらずに、水筒などを使うのが良いでしょう。