カバンにペットボトルの飲料水を入れて持ち歩き、喉が渇いたらちょっと休んでゴクリ。ドリンクのカップを洗わないまま繰り返し使う。皆さんもしていませんか? こんな当たり前の日常の中に、“ある危険性”が潜んでいます。

飲みかけのペットボトル飲料でトラウマ体験

「トイレから出られなくなったあの地獄は今でも忘れられません」と語るのは、都内で一人暮らしをしている倉敷レナさん(仮名・34歳)です。去年の夏、カバンに丸一日入れっぱなしにしていたお茶を飲み、下痢と腹痛に悶絶……! なんと体重が4キロ近く痩せてしまったそう。

「丸1日どころか、2日近く放置しちゃうことも多分あったと思います。ペットボトルの飲み物は、大抵飲み切らないで、カバンの中に入れっぱなし。たまにお昼の時間にお弁当と一緒に飲んだりしますが、ほとんどはそのまま忘れてしまうことも多いんです」

「あとで飲むだろう」と、ついしまい込んでしまうことってありますよね。なんか捨てるのはもったいないし。  ただ、倉敷さんの仕事は外回りの多い営業。コロナ禍でリモートワークが推進されていますが、週の半分以上は出社したり、直接取引先と顔を合わせて仕事をしなければいけないことも。“事件”が起こったのは真夏。灼熱の中でカバンに入れっぱなしにするのは、少し怖いような気もしますが……。

ペットボトル茶を飲んだら、デュルン!と何かが口に…雑な自分を反省
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ジュースとか乳酸菌系のものは甘いからすぐ悪くなりそうだけど、甘くないお茶なら腐りにくそうだなって勝手に思い込んでたんです。それに野外や車中に放置しているわけではないので、なんとなくまあ大丈夫かなって……。その日の朝に買って、夕方には味が変になっていることもありました。たしかに、炎天下の中ではカバンの中の温度もすごいでしょうし、確かに冷静に考えると、衛生状態はものすごく悪そう」

 後悔しても時すでに遅し。2日近く放置していたお茶を口にしたとき、いや~なのど越しの得体のしれないなにかが、彼女の喉を通り過ぎました。

飲みかけのペットボトルに“なぞの物体”がびっしり!

「その日もいつもと同じように、帰りの電車の中で朝買ったお茶を飲んだんです。すると、飲んだ瞬間にデュルン……というか、プチプチッ……というか。ゼリーのような卵の白身のような、なんともいえないのど越しを感じたんです。気付いた瞬間、まだ口に残ったお茶を飲み込むのが怖くなり、慌ててハンカチタオルに吹き出しました。  ペットボトルの底を見てみると、濃い斑点のようなものがプツプツプツとこびりつき、その周りをゼリーか透明な“まりも”のような何かが覆っていました。お茶の表面には白いカスのようなものまで浮いていて……」

ペットボトル茶を飲んだら、デュルン!と何かが口に…雑な自分を反省
(画像=『女子SPA!』より引用)

カビ!? 何!? 想像しただけでゾッとします。その日は35℃を超える猛暑日で、バックの中も常に高温状態。しかも相当喉が乾いていたそうで、帰宅の電車に乗った途端、半分近く入っていたそのお茶をほとんど飲み干してしまったとか。うっぷ。

「飲むときにいちいち中身を確認しないから、気が付かなくて……。放置していたことと、よく食事や休憩のときに何かを食べながら飲んでいたので、そのかけらが入って一緒に腐ったのかもしれません。  そのあと、そのグロい光景を見ちゃったからか、それとも本当に食中毒的なものなのか、家に帰ってからトイレにこもりっぱなし状態になりました。次の日も会社を休むほど、体調が悪くて。わりと近所に住んでいた母が来てくれたんですが、『もっと丁寧に、色んなことに気を配って生きなさいよ!』と小言を言われてしまって、さらにぐったりです……」

 食べ物のかけらが入ると、なおさら雑菌などの繁殖リスクが高まってしまいそうですよね。「自分の雑な性格を、心底後悔しました」と倉敷さん。弱っているときのお説教はまさに「泣きっ面に蜂」でした。