日常のシーンに、SABU監督の歴史を感じた

――最後に、久しぶりのSABU監督との完成作をご覧になって、感じたことを教えてください。

堤真一、56歳の現在地。「人前で演技するのは、今でも恥ずかしい」
(画像=『砕け散るところを見せてあげる』より, 『女子SPA!』より引用)

堤「前半、日常的な学校のシーンが描かれていきます。その日常の淡々とした部分を、淡々と撮っていたのがすごくいいと思いました。どうしても後半のドラマチックなほうへ早く持っていきたくなるものだけど、序盤の、10代の若者たちの葛藤とか日常がきっちり描けていた。

 僕らが一緒にやっていたころは、『ありえねー』みたいなことばかりを楽しんでいたけれど、こうした部分をちゃんと描いているのを観て、SABUの歴史を感じましたし、これからも今回の経験を経ていくのだろうから、変化し続けているんだなと感じましたね」

(C) 2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会

<文・写真/望月ふみ> 望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi

提供・女子SPA!

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