発症。口に水が含めずパニックに!

 病気が発症したのは、翌3月24日。この日は仕事中にやたらと目が乾き、何度も点眼。相変わらず、舌の違和感もありました。

 日中、お茶を口に含みづらく感じたことが気になり、なんとなく夜ご飯の時に頬を膨らませてみることに。すると右頬が膨らまず、お茶を口に含むとこぼれてしまいました。

 そこで、急いでかかりつけ総合病院の救急外来へ。まったくだるさはないのに体温は37.2度ありました。診察室では手を動かし、脳に異常がないかチェック。きちんと動かすことができたので、医師からは「舌にできていた湿疹の後遺症。何かあれば総合内科へ」と言われました。

 しかし、帰宅後に歯磨きをしていると、より口に水が含めなくなっており、愕然としました。翌日、もう一度病院へ行こうと決意しました。

神経内科で「顔面神経麻痺」と診断

 翌日、総合内科に行くと神経内科と口腔外科へかかることに。この日も体温は37.2度と高め。まぶたが強く閉じにくい、口角が上げにくいなどの症状も現れてきました。

顔の変化の動画や治療経過、顔面神経麻痺の時に役立ったものなどを置いていきます。私は最初、ステロイド薬を処方してもらえなかったので不安があったのと、個人的に一番気になって見せたくなかったのが顔の変化だったので、私の記録が役に立ったら幸いです。 🔽発症直後はまだ動きがよかった pic.twitter.com/q1JEua8iVI

— ゆあ (@yunc24291) May 31, 2021

 MRIを撮ると、やはり脳に異常はなく、舌に腫瘍なども見られなかったため、顔面神経麻痺だと診断されました。ネットにはよく、抗ウイルス剤とステロイドを併用しながらの治療が効果的だと記されていますが、筆者は神経内科医から「舌の湿疹が帯状疱疹だったのならば、ステロイドの服用で症状が悪化する可能性がある」と言われ、抗ウイルス剤とビタミン剤(B12)を服用し、1週間後に来院することに。

 しかし、この1週間が地獄。発症して間もない頃はまばたきが若干しづらく、シワを寄せることはできていましたが、どんどん右の顔が固まっていき、笑ったり話したりすると顔が左に引っ張られるようになりました。

 小さく切らないと物が食べられなかったり、唇の裏側に入り込んだお米がとれなかったりともどかしいことが多くて、泣きながら食事をする日々。

 ネットで「顔を温めるのがいい」と目にした際には、少しでも病気の進行を抑えたいと思い、ネックウォーマーを鼻までかぶる、蒸しタオルを顔に当てるなどしていましたが、顔は日に日にこわばっていき、心はボロボロに。

 明日、自分の顔はどこまで歪んでいるのかと考えると眠るのが怖くなり、もし元通りにならなかったら死にたいとすら思っていました。