ある日、突然、顔が動かなくなる「顔面神経麻痺」は、大きなショックと苦痛を与える病気です。筆者は2021年3月、この病の怖さを痛感しました。
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そこで今回は、筆者の経験談を紹介します。早期発見・早期治療に役立ててもらえればと思います。あくまでもいち個人の体験談なので、少しでも「おかしいな」と感じたら、なるべく早く医師の診察を受け、主治医の指示に従いましょう。
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「顔面神経麻痺」とはどんな病気?
顔面神経麻痺は、顔の半分や一部が思うように動かせなくなる病気で、中枢性顔面神経まひと末梢性顔面神経まひの2種類があります。
前者は脳梗塞などで脳そのものが障害されておこるもので、後者は外傷などで顔面神経が圧迫されて情報の伝達が障害されたり、顔面神経がウイルスに感染することによって神経が阻害されることでおこります。
顔面神経麻痺のうちの大部分を占めるのが末梢性のもので、主に体に潜んだヘルペスウイルスの再活性化が原因と言われています。ストレスや不摂生な生活も関係しているとの説もあり、まだまだ謎が多いようです。
発症前に感じた顔の違和感
異変が現れたのは、3月中旬。薄着で外出した翌日、右アゴの下に強い痛みが。同時に舌の右側先端が一部、削れたように赤くなっており、痛みもあることに気づきました。
痛みは、次の日になっても消えず……。リンパ節が腫れているのではないかと考え、アゴ下に湿布を張り就寝。2日後にアゴ下の痛みがなくなると、舌の痛みが増し、歯磨きや食事が苦痛になりました。
3日後、ようやく舌の痛みも消えたものの、その翌日、夜に突然、右の下まぶたが痙攣。朝起きると痙攣は治っていましたが、舌の右側に火傷した後のような違和感が。その日の就寝時には下唇の中央が痙攣していました。
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