こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

新型コロナウイルスの流行により在宅時間や人と会えない時間が増え、寂しさからペットを欲しがる人が増えています。しかし同時に、安易に飼った結果、飼いきれなくなり飼育放棄をしてしまう飼い主もいると聞きます。

 今、ペット業界に何が起きているのか。今回はペットシッター会社「HONEY PETS」代表の北本友紀枝さんに話を聞きました。

コロナでペットブームと思いきや

 コロナ禍で増えたペット需要(※)。そのニーズに比例して、ペットショップは軒並み売上をあげ、価格も上昇傾向なのだとか。しかし、北本さんに言わせると、そもそもこの流れは新型コロナウイルスだけが理由ではないそうです。(※一般社団法人ペットフード協会 令和2年 全国犬猫飼育実態調査より)

「実のところ、1年程前からペットの飼育頭数は増える傾向にあります。1頭当たりの価格は、子犬(幼体)で10万円ほど値上がりしていて、もともと約30万だった販売価格が今は40万円程度で市場に出ています。

 ただ、このブームはコロナだけが要因ではありません。ペットブームはもともと数年単位で起きており、最初のスタートは2004年頃のチワワブームでした。ちょうどこの頃飼ったチワワが亡くなり、次はどうしようと考えた方が2017年頃から増えはじめ、犬より飼うのが楽な猫といった選択が取られているようです。

 猫は日本の住宅にマッチしていて、犬より飼いやすいです。2017年には犬の飼育頭数を猫が上回って、今は猫を飼う人の方が多いんです」(北本さん、以下同)

コロナで飼い始めたけど「飼いきれない」はまだ少数

 ニュースを見ていると、「コロナになってペットを飼う人が増え、その結果様々な問題が起きつつある」と思っていましたが、厳密にコロナだけが原因とは言えないようです。また、飼いきれない人も増えつつあるとはいえ、その数はまだ多くはないといいます。

「コロナ以降に飼い始めて、飼いきれなくなったケースは、まだ少数という印象です。コロナ禍でペットを飼い始めた人が『思っていたのと違った』などの理由から手放す事態が本格的に起きるのは、おそらく今年の後半以降ではないかと思います。

 というのも、ペット業界では犬猫が大人になったら飼えなくなったというケースがもともと問題としてあるんです。コロナで飼い始めた犬猫が大人になるのは、早くて今年の後半から来年です。それと比例して、飼いきれないと訴える方も増えると予想します。実際その動きを予想し、シェルターを増設し始めているボランティア団体もいます」

「寂しいから」だけでペットを飼っていい? コロナで起きるペット問題
(画像=『女子SPA!』より引用)

 さらに、コロナ当初は在宅時間が増えていたものの、日常生活にだんだんと戻っていった結果、飼いきれなくなるケースは今後増えると予想されます。

 すでに飼い始めた人は、生活リズムが変わっても自分とペットが幸せな生活を送れる努力をすること。これから飼う人は、今後大きな生活リズムの変化があっても、変わらずペットとの日常を楽しめるかどうかを自分に聞いてみることが大切です。