ふんぞり返って開き直る不倫相手も
――捨て身の方法というか、最終的に妻が悪者になるのはやるせないですね。
北川「他にも、不倫女性の言動で一番びっくりしたのは、完全に開き直っていた人ですね。不倫の証拠を押さえて、一度お話ししましょうということになり、奥さまと不倫女性と私でファミレスで待ち合わせをしたんです。奥さまと私がファミレスに到着すると、腕を組んでふんぞりかえって椅子に座る不倫女性がいました。最初から何故かキレていて、『いやいや、その態度をとりたいのはこっちだよ!?』と言いそうになりました」
――恐ろしいほどの逆ギレですね。
北川「奥さまが『夫と別れてください』と言うと、不倫女性はキレながら『旦那さんと別れる気はありませんし、お金も貯金もないので慰謝料を払う気もありません』と堂々と言いました。あまりの開き直りに唖然としました。私と奥さまで、話し合いのパターンを何種類も想定して行ったんですけど、最初から開き直られて『別れません』『慰謝料も払いません』と言われたのは初めてで、一瞬思考が止まりましたね。謝罪の言葉もなく、あまりにも酷い態度に腹が立ち、奥さまではなく私が殴りかかりそうになりました」
交渉が進まない場合は弁護士に相談
――開き直られた場合は、その後どうなるんですか。
北川「示談交渉ができないので、弁護士さんにお願いすることになります。実際に話にならないということで、そこからは弁護士さんにすぐに入ってもらいました。なぜ、その不倫女性がそんなに傲慢な態度だったのかというのは、不倫夫が不倫女性の家に転がり込んでほぼ一緒に暮らしていたからだと思います。不倫女性も、不倫夫の気持ちが自分にあると確信していたので、強気だったんだと思います。もしかしたら、その日も不倫夫に『今日、嫁に会うことになった』と話していたのかも知れません」