和菓子は西洋菓子が広まっている令和の時代にも、贈り物や特別な日に食べるものとして欠かせませんよね。老舗の伝統的な和菓子はもちろんですが、最近では今流にアレンジされたものも登場しています。そこで今回はおすすめの和菓子や歴史、さらにはお出かけの際やお取り寄せで利用していただきたい名店などをご紹介していきます。

和菓子の特徴や意味、歴史を知ろう

おいしい和菓子が食べたい!定番の老舗からSNSで話題の店舗まで人気の名店ご紹介
(画像=d6f9978『あそびのノート』より引用f-7d8c-4b97-aa49-e6e95c1a8567.jpg)

そもそも和菓子とは日本の伝統的なお菓子のことを意味していて、小豆や餅粉を原料としているものが多いのが特徴です。小麦粉やバターなどの乳製品が多く使われている洋菓子にはない、ふんわりとした甘さが魅力です。

また、四季を表現していることも和菓子ならでは。例えば、子どもの日といえば「柏餅」、お彼岸のお供物には「おはぎ」など、季節や祝日ごとに代表的な和菓子があります。形や色合いを変えたり、季節の植物や動物をモチーフとしたりと目で楽しめるのも大きな特徴です。

和菓子の歴史に迫る

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(画像=『あそびのノート』より引用)

和菓子は江戸時代に日本全国に広まりましたが、起源は縄文時代まで遡るという説も。木の実や果物などを粉状にして、水でアク抜きをした「お団子」が和菓子の原点とされています。

その後、中国の王朝「唐」との貿易や交流をしていく中で、形や使う素材など多様な進化を遂げます。遣唐使が中国から日本に持ち帰ったものの中に「唐果物(からくだもの)」があり、祭典の時に重宝されました。私たちが今口にしている和菓子は、奈良時代や平安時代のものといわれています。そして、鎌倉時代にはお茶が伝わり、茶菓子の文化が始まりました。

江戸時代に入り鎖国になったタイミングで、大阪や京都などの関西地方、そして将軍のお膝元と称されていた現在の東京を中心に和菓子の文化が爆発的に広まり、日本の文化として定着しました。今では全国各地で和菓子を作っていて、地域の特産品として重宝されています。

和菓子の種類

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(画像=『あそびのノート』より引用)

そんな長い歴史を持つ和菓子は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

・生菓子:しっとりとした食感
例)おまんじゅう、大福、どら焼きなど
・半生菓子:外は乾燥していて、中はしっとりとした食感
例)最中(もなか)、石衣(松露)など
・干菓子:長期間保存が利く乾き物
例)金平糖、和三盆、せんべいなど

これらは明確に水分量によって分けられていて、生菓子は30%以上、半生菓子は10〜30%、干菓子は10%以下のものを指します。

生菓子と上生菓子の違いとは?

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(画像=『あそびのノート』より引用)

生菓子にも上生菓子というものがあり、具体的には、ねりきりや求肥などが挙げられます。昔からおもてなしやお祝いごとの席で欠かせないもので、美しい細工がされているのが特徴。「季節を感じられる」という点も上生菓子の特徴のひとつです。

上生菓子には「菓銘(かめい)」があるのも大きなポイント。「松」「竹」「梅」や「紫陽花」、「鶯(ウグイス)」などもそのひとつで、多くは短歌や俳句、歴史、伝説などから付けられています。和菓子一つひとつの背景にあるストーリーを想像しながら味わのも、また粋なものです。

和菓子の種類のひとつ「ねりきり」って?

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(画像=『あそびのノート』より引用)

ねりきりとは餡を主体にして、主に季節の風物詩を写しとったお菓子のこと。”白餡”を主体としているものが多く、色を付けて季節の風物詩を表しているものがあります。ねりきりにはこれが正解、というものがなくまさに職人のセンスが光る作品です。

ちなみに、ねりきり作りに欠かせないのは、三角柱の木製のヘラ。線や凹凸をつけるのに必要となる道具で、シンプルな見た目ですが繊細な和菓子を作るのに欠かせない存在です。

そして、ねりきりをいただく時に目にする「菓子楊枝」には、樹木の香りがよく和菓子が楊枝に付きにくい「黒文字(くろもじ)」を使っていることが多いです。食べる時には「菓子楊枝」でひと口大に切り分けていただきます。マナーや名称を覚えておくと実際に食べる時に便利かもしれませんね!