虫が苦手な人にとって、その姿を視界に入れるだけでもつらいもの。しかし今回は、「家の玄関や庭の木がびっしりと“ある虫”に占拠されてしまった」という、鳥肌モノの話を聞きました。

※非常に刺激の強い話なので、虫の苦手な方は特にご注意ください。

絶叫!玄関に毛虫がみっちり整列。殺虫剤を使ったらさらに地獄だった
(画像=『女子SPA!』より引用)

被害に遭ったのは、前田瞳さん(仮名・33歳)とその家族。前田さんは当時、関東地方にある空き家になってしまった祖父母の家で一人暮らしをしていました。

50万本もの“毒針毛”を持つチャドクガの幼虫

 家を占拠した大量の虫とは、ズバリ「チャドクガ(茶毒蛾)」の幼虫である毛虫。卵のときから成虫、そしてなんと死骸に至るまでずっと毒針毛を持っている、人間にとってはなんとも厄介な虫です。ちなみに、毛虫1匹にある毒針毛はなんと50万本ほど! と言われています。

 主にツバキやサザンカなどのツバキ科に発生するチャドクガの幼虫は、基本的に仲良く集団行動。びっしりと団子状に密集しており、葉をめくったその一面がすべて幼虫に覆われていた……といった形で目にすることが多いよう。

 想像するだけでゾッとしますが、幼虫が発生しやすい時期は年に2回。5月~6月と、そしてちょうど今の時期に当たる8月~9月も要注意だといいます。

毛虫に刺されて、母の腕がボンレスハム状態に

「これは去年の話です。うちは古い一軒家で、玄関を開けてすぐ目の前にツバキの木があります。私は通勤に使う自転車をその木の前に停めていたのですが、梅雨を過ぎたころから手の甲や腕にぽつぽつと、赤くてかゆい発疹が目立つようになって……。元々アトピーに悩んでいたので、『また再発しちゃったかな』とそのときはあまり気にしていませんでした」

絶叫!玄関に毛虫がみっちり整列。殺虫剤を使ったらさらに地獄だった
(画像=『女子SPA!』より引用)

と、ゆっくりと“異変”に気づき出したという前田さん。これがチャドクガの被害だったのかは定かではありませんが、ふわっと風に舞った毒毛で、軽く被害に遭うこともあるのかも? と語ります。なんでもチャドクガは、一度に100個ほど産卵するとか。前田さんの知らないところで、庭の至るところに産みつけられていたであろう卵。やがて孵化(ふか)して……最初の被害者は、庭の手入れをしに来てくれていた母親でした。

「庭の草取りをしてくれていた母の両腕が、昔ながらの赤いボンレスハムのようにパンパンに膨れ上がっていたんです。かゆみも相当ひどかったようで、1週間以上ひかなかったとか。『タチの悪い毛虫に刺されちゃったのかな?』と家族で話していたのですが、別の日に私、とんでもないものを見ちゃったんです」