リビング学習は「1人じゃない」と思ってもらうため
――読み聞かせは重要なんですね、小学生の子を机に向かわせるのは大変でしたか?
茂森:すごく大変でした。先輩ママに「中学受験は母親と子どもの関係性が大事だよ」「子どもは塾で怒られてるから親は怒っちゃダメ。逃げ場が無くなるよ」と言われていました。
それを見習って小5くらいまでは「勉強しなさい」とあまり言わないようにしていたんですけど、6年生になるとこちらも気持ちに余裕がなくなってきて、禁句をいっぱい言ってしまってました(笑)。「もう落ちるよ!」とか……。
――心配になるとつい言ってしまいますよね。勉強の環境づくりはどうしていたんですか?
茂森:うちはリビング学習でした。私がキッチンでお料理をしながら見てあげられるし、人の目があったほうがサボらないでやれるのかもしれません。子どもが「1人じゃない」と思える環境を作りたかったので、息子が苦手な算数の問題を私も一緒に考えたりしていました。でも、すごく難しくて全然解けないんです(笑)。
社会などの暗記科目は本人が覚えるしかないのですが、問題を出す手伝いをしたりしていました。次男のときは漢字が苦手だったので、覚えていない漢字だけを集めた問題プリントを主人と一緒にパソコンで作ってやらせたり。
中学受験する子どもは本当に大変なので、何か特別な言葉がけをしなくても、ただ隣で一緒に見てあげることでサポートしてあげたいと思っていました。
時事問題の対策は「NHKのニュース番組」
――親のサポートが重要なんですね。受験対策で大変だったことはありましたか?
茂森:社会の時事問題です。次男のときはコロナ禍、アメリカの大統領選、日本の首相の交代、レジ袋の有料化など社会の変化が多くて、何が出るか分からない状態でした。対策として、夜7時の『NHKニュース7』が1番コンパクトに内容がまとまっているので録画して、食事のときに見せたりしていました。
――テレビを見せる時間は決めていましたか?
茂森:うちの子はお笑い番組が好きなので、息抜きとして食事の時間に好きなバラエティ番組を見せていました。次男はクイズ番組もよく見てましたね。『東大王』(TBS)は受験にも役に立つかもと思います。