アメリカ人はパンプキン風味の食べ物がとにかく大好き。毎年秋になると関連食品がスーパーやコンビニ、コーヒーショップなどに並びます。
今年そのパンプキン戦争の口火を切ったのが、日清カップヌードルの「パンプキンスパイスフレーバー」発売のニュース。「エープリルフールの冗談ではなくて?」という見出しとともに、各メディアがその意外な組み合わせを取り上げています。
甘くて香ばしいスパイスの効いたソースタイプの洋風麺
「パンプキンスパイス」は、パンプキンパイを作る際に用いるシナモンやナツメグ、ジンジャー、クローブ、オールスパイスなどをブレンドした北米ではメジャーな調味料です。
振りかけるだけでパンプキンの香りと風味を感じさせる便利な調味料で、近年ではスターバックスやダンキンドーナツなどアメリカ発大手コーヒーチェーンが、秋冬の主力商品としてパンプキンスパイス風味のドリンクを発売し、人気を集めています。
『NYデイリーニュース NY Daily News』によると、日清が今回発表した「パンプキンスパイスフレーバー」のカップヌードルは、世界初のカップ麺である“カップヌードル”の誕生50周年を記念したもの。ハロウィーンシーズンに突入する10月下旬より全米のウォルマートで販売される期間限定商品です。
従来のスープ麺ではなく、こってりしたソースでいただくタイプのカップ麺のようで、味は甘くて香ばしいスパイスの効いたものになっているそう。
ネットの反応は半信半疑
以前、パンプキンスパイス風味のスパムがホーメル社から発売されたときには、「やり過ぎでは?」「警察に通報させていただきます」などとSNSで批判が殺到したこともあったため、かぼちゃ風味のカップヌードルにも半信半疑の声が寄せられていますが、日清側には勝算があるよう。
2019年に限定発売されたパンプキンスパイス味のスパム(画像:Hormel 公式サイトより) 2019年に限定発売されたパンプキンスパイス味のスパム(画像:Hormel 公式サイトより)
『トゥデイフード TODAY FOOD』の取材に対し日清フードUSAのマーケティング担当は、「少し興味があれば試してみてください。あなたは嬉しい驚きを感じるでしょう」と語り、その出来栄えに自信をみなぎらせています。
本商品は、水を少しふりかけ電子レンジで4分加熱するだけで完成(アメリカのカップ麺作りはお湯ではなく水を入れ電子レンジを使うのが主流)。お好みでホイップクリームを加えると、「今まで味わったことのないカップ麺が体験できる」といいます。