子どもたちのやる気を大切に。
皆さんは、「我が子を料理好きにしたい!」と願うことってありますか? 実はこれ、私が料理の相談を受けるときに多くいただくお声で、小さな頃から料理に触れさせたいと考える親御さんは多いのだと想像しています。
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「子どもを料理に触れさせたい」何からはじめる?
でも実際、何からはじめたらいいのか? がわからなくて、実践するチャンスを逸している人も少なくないでしょう。
我が家には6歳になる息子が一人おりまして、2歳前から少しずつ料理に触れて育ってきました。今では料理をすることが自然になり、子どもならではの発想や感覚で楽しんでいる様子。偉そうに誇れることは一切ありませんが、自分の経験が少しでも皆さまのヒントになればという思いで「子どもの料理力をアップさせる方法」について考えてみました。
そこで今回は、やってしまいがち!「子どもを料理好きにするために、親がやってはならないこと」を5つ例示しながら、よりよい対応について考えてみたいと思います。
①無理して「包丁」を使わせる
「いつ包丁を持たせたら良いですか?」という相談をもっともよくいただきます。
確かに、プロの料理人を思い浮かべると、包丁の存在感って大きいのかもしれません。でもどうなのでしょう? あくまでも私の一意見ですが、包丁がないと料理ができないわけではありません。
しかも、小さな子どもが包丁を使うって、日常でカッターが上手に使える年齢を待ってからで十分ではありませんか? 子どもの手指感覚の発達スピードを無視して包丁を持たせるのは、私は賛同できません。親も子どももビクビクしながら料理をするなんて、恐怖体験の極み。冷静に考えて歓迎すべきことではありません。
まずは、工作などでハサミが安心して使えるようになってきたら、ハサミで食材を切ることを体験させてみてください。想像以上に多くのものを切ることができます。
また、きのこやカニカマを手で割いたり、にんにくや生姜を石臼ですりつぶしたり……。包丁にとらわれなくても多くのことができることに気づくはずです。
食材を加工する手段が増えていくことに、自信を感じてもらう事こそ大事。焦らずゆっくりで良いと思います。我が子はピーラーで根菜類の皮むきができるようになってきましたが、未だに包丁は一切持たせていません。