なるべくおいしくゆでるコツとは?
夏らしい食べ物と言えば、「素麺(そうめん)」。他の麺類に比べてゆで時間が短いので、調理自体は簡単ですが、感動級のおいしさを実感することって、なかなかありません。
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大事なのは銘柄より「ゆで方」
では、有名銘柄の高級そうめんを買えばアタリなのでしょうか? これまでいろいろ試しましたが、経験上必ずしもそうとは言い切れず、重要なのは“ゆで方”だという結論に至りました。
そこで今回は、安いそうめんが感動味に! SNSで話題になっている「ゆで方のコツ」を検証しながら、本当においしく仕上がる方法を吟味してご紹介したいと思います。
「梅干しを入れてゆでる」は正解だった!
つるりとコシを感じるような仕上がりを目指すために、SNS上でも人気になっているのが、「梅干し」を入れて麺をゆで上げるという手法。これは数年前に奈良の老舗そうめん店「三輪山勝製麺」が某テレビ番組で披露した技で、その後、さまざまなサイトやSNS上で拡散されています。
原理としては、梅干しに含まれるクエン酸が麺にコシをつけるからなのだとか。実際に試してみると、たしかに麺の表面につるりとハリのような食感が生まれ、うどんのようなコシとは違うものの、プリッと感のある麺として味わうことができます。
提唱されているゆで方の詳細をおさらいしますと、湯量が麺の10倍。2人分(200g)のそうめんをゆでるためには2リットルになります。そこに梅干しを種がついたまま丸ごと1粒加えればOKとのこと。
私は2粒を少しつぶした状態で加えてゆでるほうが、梅風味がほんのり残る気がするので若干カスタマイズしていますが、このあたりの微調整は試しながら吟味するのがオススメです。
梅干しを加えてゆでるだけで、麺の表面の仕上がりにおいしい変化が生まれる 梅干しを加えてゆでるだけで、麺の表面の仕上がりにおいしい変化が生まれる
そしてもう一つ、私がこの“梅干しゆで”を知る前から実践していることがあります。本当にちょっとしたことなのですが、2つの技を組み合わせることで理想形に仕上がるという結論に至りました。それはいったい……?