銀行にお金を預けていても全然増えないし、なにか投資を始めた方がいいのかな、と考えている人も多いと思いますが、いきなりFXや不動産などに手を出すのはおすすめできません。今回はある程度貯金ができている人が、少しずつ投資に資産を移すための考え方とその方法をご紹介します。

なぜ貯金から投資へお金を移すのか

(写真=PIXTA)

投資は楽して儲けるための方法ではない

マネー雑誌やネットには「1年で10倍に増える株式投資」など、投資をすれば簡単にお金が増えるような文言をよく見かけますが、残念ながら楽にお金が増える方法はありません。1年で10倍になるものは1年で10分の1にもなります。投資は単にお金を増やす方法でないということはしっかりと覚えておきましょう。

あくまで目的は「リスクの分散」

では何のための投資かというと、一番の目的は「さまざまなリスクに備えるため」です。例えば、低金利の貯金ばかりでは物価が上がるインフレが起こった時困ります。100万円の貯金が10年後100万500円になっていたとしても、スターバックスのフラペチーノが1杯500円から10年後に1,000円に値上がりしていたら、結局買えるものは少なくなりますよね。

同じように、お気に入りの会社の株だけ持っていてもその会社がダメになるとお金は減りますし、日本の金融商品ばかりでは日本が下り坂になったときお金は減ります。このように、お金を一つの金融商品に集中させるのは実は危険なことなのです。

まずはこの方法で投資を始めてみよう

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投資の前に貯金はしっかり貯めておく

投資をする前に、最低限の貯金はためておきましょう。投資というのは多かれ少なかれリスクが伴います。手持ちのお金が減ってしまったり、自由に引き出せないときに万が一のことが起こらないとも限りません。まずはいつでも引き出せる貯金を確保することが大切です。

また、貯金がないのは、そもそもお金の管理ができていないからかもしれません。そういう方は、もし投資でお金が増えても、増えた分だけ使ってしまうことでしょう。

目安としては、1ヵ月にかかる生活費の3~6ヵ月分貯金が貯まるまでは、投資には手を出さないでおきましょう。3~6ヵ月暮らせる貯金があれば、急に何か起こっても、大抵のことは何とかなります。

徐々に「貯金から投資へ」の流れを作る

目標とする額の貯金が貯まったら、今度は徐々に株や債券、投資信託などを買っていきましょう。例えば、これまで月に2万円ずつ貯金していたのなら、毎月1万円ずつ国債を買ってもいいですし、月々1万円の投資信託の積み立てを始めてもいいでしょう。100万円貯金があるから、80万円投資しようではなく、大切なのは徐々に投資への流れを作ることです。

はじめの一歩は投資信託がおすすめ

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いろいろな投資商品があり、どれから始めればいいのかわからないという人は、まずは投資信託から始めてみましょう。投資信託は比較的少額から始めることができますし、さまざまな株式や債券が組み合わされているので、1つの株式や1つの債券を持つ場合に比べ、リスクの分散がされているというメリットがあります。

特に、日経平均株価やTOPIXなどの経済指標に連動しているものをインデックスファンドといいますが、これらは普段からニュースで見ることができ、値動きがわかりやすいのでおすすめです。

つみたてNISAやiDeCoもかしこく利用しよう

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今回は徐々に貯金から投資へお金を移す方法をご紹介しました。この、毎月コツコツ投資へお金を移していく方法は、最近話題のつみたてNISA、iDeCoなどの制度ととても相性がいいです。特につみたてNISAは比較的安全な商品を取り扱っていますし、いつでも引き出せるので、投資を考え始めたら積極的に調べて活用したい制度です。

つみたてNISAを始めてみる

つみたてNISAは投資信託で資産運用をする制度であり、少額で投資を始めることができます。つみたてNISAには3つの大きな魅力があります。

・非課税期間は最長20年
・少額から始められる
・手数料が安い

始めるハードルも低く、リスク分散にも効果的なつみたてNISAに、おすすめのネット証券をご紹介致します。

つみたてNISAにおすすめのネット証券比較表
(2020年6月時点)
証券会社名 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 auカブコム証券
商品数 160本 158本 152本 150本 150本
売買手数料 無料 無料 無料 無料 無料
ポイント還元 Tポイント 楽天スーパーポイント
資産形成ポイント
松井証券ポイント マネックスポイント 毎月ポイント
サービス スマホアプリ
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松岡紀史
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。

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