「日本愛」あふれる大学教授から日本人への提言

『日本人の英語』(マーク・ピーターセン著、岩波新書、799円)

ワシントン大学大学院で日本文学専攻し、明治大学政治経済学部教授である著者は、日本に対しての深い造詣と愛情で、これまで何冊もの英語の著作をものにしておられる。とりわけ、日本人の使う「おかしな英語」について、明快で論理的に訂正・説明を加えており、この本も「英語学習者のバイブル」といっても言い過ぎではないのどの定番だ。

英文法が苦手な日本人は多いが、そうした人は「英語の勉強とは文法の丸暗記」というふうに考えていることが多い。この本はそういった人々を「英語嫌い」にしている不可解なルールや例外について筋の通った説明がされており、すっと頭に入ってくる。

英語のルールを論理的に理解したい人や、英文法に苦手意識を少しでも減らしたい人に対して最適な本だ。

カリスマ同時通訳者のビジネス英単語集

『同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳 エッセンシャル』(関谷英里子著、ディスカバー携書、1080円)

NHKラジオ「入門ビジネス英語」の元講師であり、同時通訳者として活躍するする著者が、その豊富な現場経験から得たビジネスパーソン必須の英単語をまとめた本。

アル・ゴア元アメリカ副大統領、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏、ダライ・ラマ14世などの世界の著名人の通訳を勤めた彼女だからこそ書けたと言っても過言ではない。

単語の意味の単なる解説に終わらせることなく、日本人が取り違えやすい単語を併記。また、どのようなビジネスシーンで使用するのが最も効果的かについて、見開き2ページで詳しく解説されている。

この英単語帳を1冊マスターすれば、国際ビジネスの現場であなたの株が急上昇するのは間違いないだろう。日頃外国人の取引先とコミュニケーションで壁にぶつかっているビジネスパーソンにとっては、最適の参考書だ。

英語を学習するのに役立つ書籍を5冊紹介してきたが、読者諸君の気に入る英語学習本は見つかっただろうか。

今回紹介した書籍では、英語学習に関してそれぞれに違った切り口で執筆されている。読者の皆さんがそれぞれご自身の興味と関心に合わせて、選んでみると良いだろう。繰り返しになるが、もちろんこれらの本を読んで満足しているだけでは英語力を身につけることはできない。

あくまで皆さんが実際に行動に移すための「アクション・マニュアル」としてとらえることが肝心だ。そうすれば、将来必ず皆さんの「目に見えない資産」に成長して、世界を舞台に活躍する夢を実現させてくれることだろう。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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