ADHDの人と付き合っていくために大切な3つのポイント

ADHDに向き合う人が身近にいる場合周囲の人に必要な心構えは、その特徴をよく理解して付き合うこと。基本的なポイントが3つある。

1つ目は「頭ごなしに否定しない」こと。ADHDの人がミスをしたときやできなかったとき、頭ごなしに叱ることや人格否定することは逆効果だ。逆に「理解している」ということを伝えるべき。

2つ目は「解決策を一緒に考える姿勢を示す」こと。たとえADHDの特性であったとしても、ミスの繰り返しや遅刻したりすることは、社会的には許されることではない。

ただし「それは社会では通用しない!」と否定してしまうのではなく、「どうすれば改善できるのか一緒に考えよう!」と、解決策を一緒に考える姿勢を示すことが大切だ。

3つ目は「周囲みんなで協力をする」こと。ADHDの人の中には、発想力を必要とする企業の経営者やアーティストなどに仕事が適している人もいるそうだ。家族や友人点・職場など周囲の理解と支えがあれば、特性を活かせる分野で力を発揮することができるようになるかもしれない。

ネガティブでなくポジティブ思考で向き合うよう働きかける

大人のADHDの場合治療の目標は、本人が困っている悪循環を好転させ、自分の特性をポジティブにとらえることができるレベルまで持っていくこと。これは心理社会的治療と言われている。

治療なのでもちろん薬などでサポートすることもあるが、治療の目標で一番大切なのは、本人が勇気を持って自分の特性と向き合い、自分の特性を理解して一緒に生きていくことができるように自然と持ってくことだ。

できるだけ薬などの外的要因で表面的に治療するのではなく、根本的・内面的な部分を基から変化させていくことが望ましい。この障害を治療するうえで重要なところは、自分の障害のことで落ち込んだり自信を失ったりといったことを無くすことでもあるのだ。

また周囲が本人の行動で困っている場合には、周囲に対してどのように接すればいいのかが理解できる環境を整えてあげることも大切。

周囲からの指示のみで改善を促すのではなく、自分から周りに対する改善のアクションを起こしてもらえるような形が理想だ。

本人だけで悩み、改善しようとしてもスムーズに解決策を実行していくことは困難。職場であれば、まずはお互いに信頼できる関係づくりを行い、どうすれば今の悪循環を解消できるかを根気よく話し合うことが望ましい。

家庭であれば、まずはしっかりとADHDと向き合うことを家族で認識し合い、理解が深まったところで一緒に病院に行き、専門家に相談することも1つの方法だ。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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