要注意!間違った「~の件でメールしました 」の二重敬語
メールを送るときに注意したいのが「二重敬語」です。丁寧さを出したいという気持ちが優ってついつい二重敬語を使ってしまいがちではないでしょうか。二重敬語を使うことで「言葉の使い方がわからないんだな」と思われてしまうこともあります。
そういったことを防ぐために二重敬語の表現について見ていきましょう。正しい書き方を把握しておけば、メールでのミスを減らせるはずです。
①ご連絡申し上げました
「ご連絡申し上げました」は「ご連絡」と「申し上げました」の2つの謙譲語を使っているので、二重敬語になってしまいます。丁寧な表現に見えるかもしれませんが、二重敬語にすることで相手に対して失礼になってしまうこともあるので気をつけてください。
「ご連絡申し上げました」ではなく「ご連絡させていただきました」といった文言に変えておきましょう。こうすることで、すっきりとした印象を与える敬語表現になります。
②ご連絡差し上げました
「ご連絡差し上げました」も「ご連絡」と「差し上げました」の二重敬語になります。また、「差し上げました」という表現は一見すると丁寧に見えるかもしれませんが、「こちらが連絡してやった」という上から目線に見えてしまうこともあります。
言葉の表現に厳しい人から見ると「上から目線で嫌な気持ちになる」といったことになるかもしれません。そうならないためにも「ご連絡差し上げました」は使わない方が無難です。
「~の件でメールしました 」と一緒に使いたいクッション言葉3選!
「~の件でメールしました」だけだと物足りないと感じる場合も多いのではないでしょうか。そんなときは、クッションになる言葉を使うのがおすすめです。「~の件でメールしました」にワンクッションを置くことで丁寧な印象を与えられます。
クッション言葉はいくつかのパターンを持っておくと便利です。いつも同じような言葉にならないように気をつけておけば、相手に対する印象も格上げできるのではないでしょうか。「~の件でメールしました」で使えるクッション言葉をご紹介します。
①メールで恐縮ですが
目上の人や大切なお客様にメールをする場合、「メールだけで申し訳ない」という気持ちを込めることが大切になります。本来であれば電話や対面で丁寧に対応をするべきところをメールで済ませている状態であることを意識すると良いでしょう。
そんなときに役立つのが「メールで恐縮ですが」という言葉です。この言葉を入れることで、メールで連絡をすることを詫びる気持ちを込められます。
「~の件でメールしました」とシンプルに表現するよりも「メールで恐縮ですが連絡させていただきました」といった方が良い印象を与えられそうです。「本来であれば訪問してお伝えすべきことをメールで恐縮ですが?」といったように文言を加えるのも良いかもしれません。
②取り急ぎご連絡まで
メールの最後に使えるのが「取り急ぎご連絡まで」という言葉です。メールで要件のみを伝える場合、冷たい印象を与えないようにこういった文言を使うと良いでしょう。「とりあえず要件をメールで伝えたかった」という気持ちを伝えることができます。
電話をできない状態にあるときや、要件のみを簡潔に伝えたい場合はメールが役立ちます。「取り急ぎご連絡まで」という言葉を添えることで、「後でフォローをする」意味も含めることができます。
こうした方が、後で電話をした時や対面で話し合う時の印象を良くできそうです。メールで取り急ぎ要件を伝え、電話や対面でもっと深く相談をする、といった仕事の流れであることを伝えたい時にも役立つ言葉と言えます。
③ご多忙のなか申し訳ありません
相手に対する配慮の気持ちを伝えたいときは「ご多忙のなか申し訳ありません」という言葉を添えると丁寧な印象になります。やらなければならないことがたくさんある人にとって、メールを読むのも大変な作業です。メールが多ければ多いほど、作業の負担が増えます。
そんな気持ちを慮って「ご多忙のなか申し訳ありません。~の件でメールさせていただきました」と書くと丁寧な表現になるのではないでしょうか。「この人は自分の忙しさを理解して配慮してくれている」と相手に印象付けることができるはずです。