メールを書くときに「~の件でメールしました」と書く方も多いのではないでしょうか。しかしビジネスメールなどを送る場合は「本当にこれで合っているのかな」と心配になることもあるかもしれません。そんなときに役立つ表現の仕方についてまとめました。
「連絡する」の基本の敬語表現は?
まずは、「連絡する」の基本的な敬語表現からチェックしていきましょう。「連絡する」と敬語表現するときに「ご連絡いたします」と表記する方も多いのではないでしょうか。
「ご連絡いたします」は、謙譲語の「ご連絡」と敬語の「いたします」が重なっているので二重敬語になります。そのため、「ご連絡いたします」ではなく「連絡いたします」もしくは「ご連絡します」が正しい敬語表現。
また、他の表現の仕方としては「連絡申し上げます」も正しい方法として挙げられます。どのような相手に送るのかを想定しながらぴったりな文言を決めていきましょう。
「~の件でメールしました 」の敬語表現5選!
それでは、「~の件でメールしました」の敬語表現について具体的に見ていきましょう。プライベートからビジネスまで「~の件でメールしました」と使うことは多いのではないでしょうか。
仕事相手や目上の人にメールを送る際には相手に良い印象を与えられるように正しい敬語表現を使うことが大切です。どのような表現であれば問題なのかチェックしてみてください。
① メールしました
「メールしました」という言葉は「しました」という丁寧語を使っているので正しい敬語表現になります。しかし「メールしました」だけでは物足りなく感じるのではないでしょうか。
親しい同僚など、いつも顔を合わせているような仲なら「メールしました」で十分ですが、上司や取引先などに送るメールとしては丁寧さに欠ける印象を与えます。特にメールは文章だけなので、表現の仕方によっては失礼に見えてしまうこともあります。
送ったメールの文言1つで相手の印象が悪くなるということもあり得るので注意が必要。メールの印象を良くするためにも、「メールしました」という言葉にプラスアルファしていきましょう。
ビジネスだけでなくプライベートでも使える文言をご紹介するので参考にしてみてください。ちょっとした工夫をすることで、印象の良いメールにできます。
②メールさせていただきました
まずおすすめしたいのが「メールさせていただきました」という文言です。「させていただきました」という言葉を加えることで「メールしました」よりも丁寧な表現になります。
「メールしました」だけでは物足りなく感じる場合は「メールさせていただきました」にしてみましょう。相手への印象も良いものになるはずです。
③メールを送らせていただきました
次におすすめしたいのが「メールを送らせていただきました」です。「させていただきました」に「送る」をプラスした形になります。メールは送るものなので、「メールを送らせていただきました」という文言で間違いはありません。
このときに注意しておきたいのが「メールを送らさせていただきました」と書かないことです。「送らさせて」は「さ入り言葉」と呼ばれる間違った表現。丁寧さを出すために「さ」を入れるようになったと考えられていますが、基本的には誤りとされています。
④ご連絡させていただきました
「ご連絡させていただきました」もメールを送るときに使える表現方法です。「メール」は使わず「連絡」という言葉を使っても違和感はありません。送る相手によって「メール」にするか「連絡」にするか使い分けるのも良いかもしれません。
このような言葉の違いは、送る人の選択によるものが大きいです。「この人にはカタカナよりも漢字を使った方が印象が良い」といったように送る相手によって変えてみると、より印象の良いメールにできるのではないでしょうか。
⑤メールでご連絡させていただきました
「メール」と「連絡」の両方を使って表現する方法もあります。この場合、「電話や対面の方法もあるが、ひとまずメールで連絡させていただいた」という意味を含められるのではないでしょうか。忙しくて予定が合わない場合、電話や対面で話をするのは大変です。
そんなときに「取り急ぎ要件を支えるためにメールを送った」という気持ちをこの文言に入れることができるでしょう。相手方が忙しいことをこちらが把握しているという気持ちも込められるのではないでしょうか。
このように「メールしました」にはいろいろな表現の仕方があります。どのような方法であれば相手に気持ちを伝えられるのか考えながら選んでみてください。