人間関係を築くには地道な努力と手間がかかる

「良い人間関係」は信頼から生まれます。たとえパートナーがいても、信頼に値しなければ「孤独」を感じることもあるのではないでしょうか。

信頼できる人とは、いざという時に「頼れる人」です。ウオールディンガー氏は「何かあっても頼れる人がいる」人ほど、記憶がはっきりしていると指摘します。一方、「パートナーはいても、まったく頼れない」「信頼できない」と考えている人は、早期に障害が表れると言います。

つまり、たとえ結婚していても「孤独」を感じるようであれば注意が必要です。パートナーを信頼できない、頼れない人はすでに不幸が始まっているのかもしれません。結婚して子供を授かり、たくさんの友人に囲まれている。にもかかわらず、いざという時に相談できる人がいない。頼れる人がいない。現代社会において、そんな「孤独な人」は意外と多いのかもしれません。

たとえばFacebookで友達が1500人いて、いつも「いいね!」をくれる人が500人いたとしても「孤独」を払拭することはできないのではないでしょうか。良い人間関係とは数ではありません。重要なのは、その1500人の中に心から信頼できる人、いざという時に頼れる人がどれほどいるかです。

人間関係は、一朝一夕に築くことはできません。地道な努力と手間、時間がかかるものだと私は考えます。信頼関係を築くには、何よりもまず自分から相手を信用しなければなりません。手軽に友達申請したり、解除できる類のものではないのです。

もちろん、SNSにも良いところはありますが、リアルな人間関係を築く努力を怠ると、幸せな人生を送るのは難しいのかもしれませんね。

信頼関係を築く秘訣は「柔軟性」

ウオールディンガー氏は「良い人間関係を築く人には共通点がある」と言います。それは「柔軟性」です。

具体的には、他者を自分の思い通りに動かそうとする人ほど人間関係にトラブルが生じやすいといいます。「柔軟性」を持つことで、自分とは違う考え方を認め、他者の意見に耳を傾けられる人こそ、円滑な人間関係を築くことができるのです。

周りが自分の思い通りに動いてくれない。周りが自分をきちんと評価してくれない。人生経験を重ねる中で、そんな不満を抱くことは、少なからず誰にでもあるでしょう。

しかし、その原因は周りの人ではなく、自分自身の中にあると考えてみてはいかがでしょうか。「柔軟性」を持って人間関係を築くとは、そういうことであり、結果として「幸せな人生」を実現する一歩となるのではないでしょうか。

文・長尾 義弘(NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー、AFP)/ZUU online

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