からあげライターの松本壮平です。からあげは、揚げたてをそのまま食べるのも美味しいのですが、そこに手を加えることで、新しい味を発見できることがあります。からあげ界で「進化系からあげ」と呼ばれるからあげの中には、女性に人気の珍しいものもあります。今回は、2つのお店の進化系からあげをご紹介しましょう。
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からあげ×メープルシロップ×ワッフル 新感覚スイーツ系からあげ
●MOJA in the HOUSE「ワッフルチキン」(東京・渋谷)
ワッフルチキンとは、焼きたてのワッフルに揚げたてのチキンをのせ、そこにメープルシロップをかけて食べるもの。日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカ人にとってはソウルフードのひとつになっているそうです。 それを食べることができるのが、東京・渋谷にあるハウスメイドダイナー「MOJA in the HOUSE」。からあげにワッフル、そしてメープルシロップと、一見異色の組み合わせですが、これがとにかく美味しい。私がお店を訪れたときも、店内は20~30代の女性客でいっぱい。その多くがこのワッフルチキンを食べていました。
名物の「ワッフルチキン」(税込1,430円)は、直径がおよそ15~16cmほどの、大きめのワッフルに、揚げたてのジャンボからあげが3個、ドドンとのっかっています。からあげはマリネしたチキンをスパイスでしっかりと味付けしており、そのまま食べても、もちろんOK。スパイシーな味付けのからあげです。ここにかけていくのがカナダ産の「ピュア・メープルシロップ」。ボトルのままテーブルに運ばれてきます。からあげの上で円を描くようにボトルを3回まわすのが適量とのことですが、好みの量をかけていただきましょう。
シロップの甘さとからあげのスパイスの味が見事に調和!
まずはメープルシロップのかかったからあげのみ、食べてみます。シロップの甘さとからあげのスパイスの味が見事に調和していて、違和感ゼロ! むしろ「甘じょっぱい」味わいになった新鮮な食感です。からあげの衣はクリスピー風のガリザク系食感ですが、これがシロップでしっとりした歯触りになっています。
ワッフルはカリッとした食感に焼き上がっています。シロップをかければしっとりとしたポピュラーなワッフルの味に。それをナイフとフォークでカットして、そこにからあげをのせて一緒に食べてみると、ワッフルのフワしっとり感と、からあげのカリしっとり感が絶妙に合う! ワッフルでくるむようにして食べてみれば、ちょっと甘めのチキンカツバーガーのような味わいにもなります。
甘みの強いメープルシロップとからあげはミスマッチのように思えるかもしれませんが、一口食べてその考えは覆されました。両者はまるでケンカすることなく、その親和性の高さを証明してくれています。まさに「新感覚のスイーツ系からあげ」を体感。食べごたえのあるボリュームなので、食事としてもいけるかもしれませんね。