為替マジックで物価高世界一
上述したとおり、アンゴラの目覚ましい発展は原油やダイアモンドなど地中資源のおかげであり、現在においてもGDPの半分近くをそれらが占めています。また、歳入が米ドルに大きく依存していたこともあり、世界一高い物価といわれていたころは政府が為替に大きく介入していました。
アンゴラ通貨であるKZ(クワンザ)の対円為替10年チャートを確認してみます。下図を見ると、「世界一高い物価」と言われていた2017年12月まで、ほぼ横ばいが続いていることが分かります。これは上述のように、アンゴラ政府が為替に介入し固定相場を続けていたためで、管理フロート制へ移行した2018年1月から急激に円高が進んでいます。
世界一の物価と言われていた2014年の最安値(1KZ=0.83円)から、この記事を書いている2021/7時点では約7倍(1KZ=5.98円)まで円高が進んでいます。
7倍とすると、上述のポルトガルワインGenialが3,000円です。それは少し高いかも知れませんね。同様に、日本で食べるマクドナルドのビッグマックセット600円が7倍の4,200円でしたら高すぎますし、スターバックスコーヒーのショートラテ400円が、ルアンダでオーダーすると2,800円でしたら誰も足を運ばないでしょう。
これは、対円だけでなく、対ドル(写真下左)、対ユーロ(写真下右)も同様の動きですので、海外からアンゴラへ入国した人から見ると相対的に「ルアンダの物価は高い」とされたのも頷けます。
尚、アンゴラ国民にとっては今も昔も物価に変化はありません。為替に介入し地中資源の輸出で大きく利益を得たアンゴラ政府が潤ったというところでしょう。
アンゴラVISA情報
観光目的でアンゴラへ行く場合、VISAが必要です。事前にWebからe-Visaを取得できますので、印刷して持参します。
尚、e-Visaを取得しても、結局は現地到着時に写真撮影や正式VISAシート印刷発行が必要で、相当時間がかかります。東京世田谷にある在日アンゴラ大使館へ行ける距離に住んでいる方は、日本で事前に正式VISAを取得して行くことをお勧めします。
アンゴラへの行き方
日本からアンゴラへの直行便はありませんので、アフリカ大陸から日本へ直行便を出しているエジプト航空や、エチオピア航空、南アフリカ航空を使い、それぞれカイロ、アディスアベバ、ヨハネスブルグを経由して行きます。
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