毎日たくさんの仕事量をこなして、家に帰ったら掃除洗濯炊事……。働く女性はなにかと忙しくて、ついつい身体に疲労をため込んでしまいます。そして、それと同時に、心にも疲れが。毎日のしかかるプレッシャーや漠然とした不安と日々闘う私たち。そんな私たちが、なるべく疲れを感じないための心の持ち方について考えてみましょう。
忙しい毎日にぐったり……
毎日たくさんのタスクに追われ、仕事がやっと終わったと思ったそのすぐあとには、自宅に帰って炊事洗濯掃除……。働く女性はなにかと忙しくて、身体に疲労が溜まるのはもちろんのこと、心にも様々なプレッシャーが襲いかかります。
意識をしないようにしようと思っても周囲からの目線が気になったり、女性ならではの気分の浮き沈みに振り回され、漠然としたモヤモヤや不安・不満をため込んでいるかも。
身体の疲れより、実は心の疲れの方がずっと重い。
今回は、忙しい女性でも、疲れを感じさせない心の持ち方について考えてみましょう。
「疲れない」心の持ち方
嬉しいことがあっても舞い上がりすぎない
気分の浮き沈みが、私たちの心には大きく負担をかけます。嬉しいことがあったあと、すぐに傷を負うようなことがあったら、今まで積み重ねてきた努力のすべてが無駄になったかのような気分になりますよね。自分自身が悪いわけではないのに、まるで自分を全否定されているかのように受け取ってしまうこともあります。だからこそ、嬉しいことがあっても、舞い上がりすぎないように冷静に物事を受け取っておきましょう。
ショックなことがあっても、落ち込みすぎない
もちろん、悲しいことがあったときも同様です。まるで深い深い落とし穴に落ちたかのように、一度落ちてしまったら這い上がるまでに時間がかかってしまうことってありますよね。深く落ち込んでしまう原因は、実はひとつだけではない可能性が多いです。ひとつの出来事をきっかけに、あれもこれもと違う落ち込むべき原因を紐づけして、あえて落ち込む環境を自分で作ってしまっている可能性があります。 落ち込むことがあって、「起こってしまったことは仕方ない」と前を向いて、いろいろな原因を関連付けしないようにしましょう。
過度な期待はしない
自分が想像していたこととは全く違う結末がやってきたときに、まるで誰かに裏切られたかのように感じたことはありませんか? 頼んでいた仕事が予定通りに進んでいなかったとき、予想と違う返答がかえってきたとき……。それらは、自分にとって都合のいい物語を自分自身の頭の中で都合よく作り上げていたのかもしれません。自分と人は違うもの。文面が同じであったとしても、人によって、それぞれ受け取り方は異なるものです。誰かに対して、過度な期待をしすぎることは、自分を傷つける結果になるかもしれません。
嫉妬と不安に追いやられない
人と自分を比べてしまう。これは誰しもがあるものです。どんな人であっても、自分の中でコンプレックスとなる種を持っていたり、劣等感という感情を切り離して考えることは難しいでしょう。
けれど「うらやましい」という感情を持ち続けているだけではなにも開けません。もしかしたら、自分が見ている誰かの先には、想像もつかないような苦難があるかもしれません。隣の芝は青い、なんて言葉がありますが、本当にその通り。目に見えているものだけで、人は判断できないものです。
嫉妬という感情に気づいたときや、不安に追いやられそうなときは、感情の理由をひとつひとつ分析してみましょう。意外と、大したことのない小さな事象がたくさん集まっただけの集合体かもしれません。
自分以外の誰かに振り回されない
“流行”を追うことは悪いことではありませんが、その流行がどこで生まれたものなのかを理解しておきましょう。流行には偏りがあるからです。誰から、どのようにどういった情報が伝わって、それが自分に「正」を意識させたのでしょうか。
自分がずっと憧れていた人は、人から見るとそうではないかもしれません。自分の立ち位置と、そこから見える景色が自分にとっての「憧れ」であっただけなのです。つまり、自分以外の誰かに振り回されていることは、自分の立ち位置に変化を起こさない理由になり得るのです。
自分自身が成長したい、一つ上のステージに行きたいと思うのであれば、人からの意見ばかりでなく自分の意志を尊重し、自分軸で生きる必要があります。誰かからの意見は、参考までに。
楽観的に過ごす
ケセラセラ(なるようになる)の心を持ちましょう。
たとえ何かに失敗したって、命が取られるわけじゃない。時には手放すことも必要なんだという心をもっていると、肩の力が抜けて自然体に過ごすことができます。「頑張る」という言葉を多用しすぎてはいませんか。外で、力を入れ続けてしまってはいませんか。時には、見栄やプライドを脱ぎ捨てて、楽観的に過ごしてみましょう。
楽観的とは、決して「ぼーっとしている」「能天気」という意味合いではありません。物事を、明るく考えて未来へと前進する目的志向が含まれているのです。
疲れの原因を作り出しているのは自分かもしれない
心に負担を与えない捉え方をいくつか紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
疲れを実感したときは、原因が身体なのか、心なのかをまずは知っていきましょう。そして、それが心の疲れだった場合、原因をつくっているのは自分自身の可能性もあります。そんなときは自分のマイナスの心を解放するのではなく、あえて冷静に、ブレがないよう「一歩引く」努力をしてみてください。
前向きな気持ちで物事を受け取れるように、日々心の疲れと目を合わせてみてくださいね。
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