ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第46回目は、便利なデジタル機器がもたらすデメリットについてです。
「検索する=機器が記憶する」
スマホやパソコン、タブレットなど情報が簡単に検索できる時代になりました。新聞を取るより、ニュースアプリでウェブ記事を読む。本を買うなら、タブレットに電子書籍をダウンロードする。そんな方も多いのではないでしょうか。
私もデジタル機器が大好きな一人ですが、最近とても気になるトピックがあります。それは、「フィルターバブル問題」。
スマホやパソコンで検索すると「検索履歴」が残り、自分の興味がある広告が自動で流れてきたり関連トピックが配信されたりすることがあります。これらは、デジタル機器が持ち主の検索したことを記憶し、趣味傾向にあった情報をどんどん見つけてくれる機能。しかし、言葉を言い換えると自分が過去に検索したことの積み重ねでできる「フィルター」に包まれているため、検索をすればするほど、知らない間に「バブル(泡)」の中に入り込んでしまうという状態になると言うのです。
そこで今回は、「フィルターバブル問題」のメリット・デメリットを考えたいと思います。
自動で導いてくれる、自分の興味
メリットは、言わずと知れた「便利さ」ではないでしょうか。SNSや動画視聴でも、一度検索したりお気に入り登録をしたりしただけで、どんどん自分に合いそうなトピックを流してくれますし、ニュースアプリやパソコンの検索でも、「あなたにオススメ!」と情報が出てくることで、興味関心を深く追求することができます。
私の経験だと、ネットフリークスで映画やドラマを観ると検索結果や観覧履歴から、「マッチ度」を割り出してくれることがとても便利だと感じました。膨大にあるコンテンツの中から自分の好みにぴったりな映画やドラマを見つけるのは、デジタル機器の方が圧倒的に素早いですよね。