「個人年金保険料控除」を使って4%の利回りも
個人年金保険は、超長期の固定金利ということを考えるとあまりお勧めはできません。
しかし、「個人年金保険料控除」を使うとお得な商品になります。
たとえば、月額保険料が1万円の場合、年額で12万円になります。条件を満たしている個人年金保険は、個人年金保険料控除を使うことができます。
控除額は最大で所得税が4万円、住民税が2万8000円です。所得税が5%の人は2000円、住民税は2800円、あわせて4800円の税金が戻ってきます。
つまり、年額12万円で4800円のリターンがあるということです。今どき4%の利回りを得られる計算です。
国民年金を4%強安くする方法
銀行預金をするくらいなら、国民年金の「2年分を一括で支払う」方法が断然お得です。なぜなら、国民年金の「2年分を一括で支払う」と約4%強の割引になるからです。
2016年度の国民年金では、毎月払う金額よりも1万5690円の割引になります。これを活用しない手はないでしょう。
金融機関の「金利1%」には注意が必要
金融機関でも利回り1%以上をウリにした商品を見かけますが、その中には「外貨建て」や「株式・投資信託などを組み込んだ商品」も多いのが実情です。
外貨建ての場合は「為替リスク」、株式・投資信託などは「値下がりリスク」等があり、元本割れの危険性もあります。高利回りの分、リスクも大きい点に注意しなければなりません。
でも、これまで述べた通り、わざわざ金融機関のリスク商品に手をださなくても、高い利回りを得ることは可能なのです。今回は「元本保証」「年利1%以上の商品」を紹介しました。自分のライフスタイルに応じて、お得な情報を賢く活用し、大切な資産を守り育てましょう。
文・長尾 義弘(NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー、AFP)/ZUU online
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