マイナス金利時代、銀行にお金を預けても利息はぜんぜんつきません。
普通預金の金利は0.001%です。
100万円を1年間預けても利息は10円で、税金を引くと8円です。100年預けても800円にしかなりません。
定期預金はどうでしょうか?
大手都市銀行の1年物は0.01%。100万円を1年預けても100円です。お話になりませんね。利息はほとんどありません。
ではネット銀行、地方銀行のネット支店の定期預金は?
ものによってはキャンペーン期間だけという条件つきもありますが、0.2%くらいの商品もあります。大手都市銀行より20倍の金利ですね。100万円を1年預けておくと2000円の利息が付きます。税金を引くと1954円です。でも、これもイマイチですね。得した感じはしません。
せめて、1%くらいの利息がつくものはないでしょうか?
実は、元本保証で1%以上の商品があるのです。今回は、そんな商品を紹介しましょう。
デパート「友の会」で年利8%以上の運用
読者のみなさんは、デパートの「友の会」をご存じでしょうか?
普段、デパートで買い物をしない人でも、お中元、お歳暮などを含め年間13万円以上の買い物をしている人には、年利8%以上のお得な運用方法があります。
デパートの「友の会」がお得なのは、毎月積み立てた金額にプラス1月分のお金が加算される点です。
たとえば、毎月1万円を積み立てると1年間で12万円になります。満期になると1月分の1万円がボーナスとして加算されます。つまり12万円の積み立てで13万円の「買い物券」が手に入るわけですね。年利に直すと8%。普通預金に比べると8000倍の金利です。
デパートの「友の会」は、さまざまな優待チケットや優待サービスもあります。提携施設の優待、ホテルやレストランでの割引サービスなどお得な特典もあります。
「友の会」はデパートによって特徴が違います。たとえば、高島屋ではお中元と御歳暮の季節に5%の割引券を使うことができます。この機会にいろいろ調べてみると良いでしょう。
デメリットとしては「買い物券」は、そのデパートでしか使えないことです。また、解約時に付加分(ボーナス部分)を返金しなければならない会則を設けている百貨店が多いです。利用時には会則の内容を確認した上でご判断してください。年間13万円以上の買い物をするかどうかを考え、これらの点に注意したうえで、賢く活用したいですね。
旅行が大好きな人には「旅行積み立て」がオススメ
旅行好きな人には「旅行積み立て」はいかがでしょうか? 「旅行積み立て」は年2回の帰郷だけでも利用できます。
「旅行積み立て」にはANAやJALのほか、JTB、HIS、日本旅行、近畿ツーリストなど旅行会社の商品もあります。
積み立て方法は「毎月一定額積み立てる」ものと「一括払いの積み立て」があります。積み立て期間によって利率も変わりますが、およそ1~3%で、満期になると「旅行の商品券」として受け取ることができます。クレジットカードを使って積み立てると、さらにポイントがついてお得になる商品もあります。
「旅行の商品券」は国内・海外のパッケージツアー、航空券、宿泊券などに利用できます。使える範囲は会社によって異なりますので、比較検討してみてはいかがでしょうか。
老後の備えには「確定拠出年金」が最強です
老後の備えのために積み立てる場合は「確定拠出年金」が最強でしょう。掛金が全額控除になるので節税効果は抜群です。
たとえば、年額12万円積み立てたケースを考えてみましょう。所得税が5%の場合「12万円の5%の6000円」と「住民税10%の1万2000円」の税金が戻ってきます。つまり15%で運用しているということになりますね。
他にも一時金で受け取る場合は「退職金控除」になりますし、年金で受け取る場合には「公的年金控除」が使えます。
デメリットとしては、積み立てた拠出金は「60歳までは使うことができない」ことです。