世界遺産「二条城」の歩き方。おすすめルートから基本情報まで
(画像=『あそびのノート』より引用)

豪華絢爛!国宝「二の丸御殿」

世界遺産「二条城」の歩き方。おすすめルートから基本情報まで
(画像=『あそびのノート』より引用)

唐門をくぐると、二条城で一番注目したい国宝「二の丸御殿」が姿を見せます。二の丸御殿は書院造の代表例として、日本建築史において重要な遺構です。完成したのは江戸初期で、全6棟の建物で構成されています。現在、国内の城郭に残る唯一の御殿群として国宝に指定されている貴重な建造物です。

なかでも見どころは、来殿者が控えていた「遠侍」、大政奉還の意思が表明された「大広間」、大広間に次ぐ公式の場として利用されていた「黒書院」の3つ。

遠侍

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(画像=『あそびのノート』より引用)

遠侍は二の丸御殿最大の建物。獰猛な虎の絵や壮大な空間は、徳川家の権力の大きさを感じさせてくれます。当時は来殿者が控える場所として利用されていました。

大広間

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(画像=『あそびのノート』より引用)

「大広間」は、将軍と大名や公卿衆との公式な対面所です。1867年(慶応3年)に、江戸幕府が政権を朝廷に返した大政奉還の表明の舞台となりました。

黒書院

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(画像=『あそびのノート』より引用)

黒書院は江戸時代に「小広間」と呼ばれ、大広間に次ぐ公式の場です。この黒書院では、将軍と徳川家に親しい大名や高位の公家などが対面しました。二の間から見た一の間の正面には、松竹梅が描かれ、将軍の背後を初春で表現しています。

二の丸庭園

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(画像=『あそびのノート』より引用)

二の丸御殿のすぐ隣には、特別名勝の二の丸庭園があります。1626年(寛永3年)の後水尾天皇行幸のために改修された池泉回遊式庭園となっており、池の中央には蓬莱島、左右には鶴亀の島が配されているのが特徴。また二の丸御殿の大広間、黒書院、行幸御殿(庭園の南側に設けられていた御殿)の3方向から鑑賞できるように設計されているのも注目したいポイントです。※現在、行幸御殿はありません。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

二の丸庭園を抜けていくと・・・

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(画像=『あそびのノート』より引用)

本丸へ続く東橋があらわれました。この橋をわたると、本丸御殿や本丸庭園、天守閣跡があります。

美しい庭園の中に鎮座する「本丸御殿」(2021年まで(予定)保存修理工事中)

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(画像=『あそびのノート』より引用)

本丸御殿は、その名の通り内堀に囲まれた広さ20,000㎡の本丸にある御殿です。本丸御殿は、もともと京都御所の北東部にあった桂宮御殿を移築したもので、重要文化財に指定されています。2021年までは保存修理工事中のため、現在中を見ることはできません。

世界遺産「二条城」の歩き方。おすすめルートから基本情報まで
(画像=『あそびのノート』より引用)

さらに本丸御殿にの南側には「本丸庭園」が。本丸庭園は、明治天皇の指示により枯山水庭園から芝生を主体とした平庭へと大改造されたもので、東南隅には築山が配されており、曲線的な園路の設けられた優美な造りが特徴です。

京都の町並みを見渡せる「天守閣跡」

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(画像=『あそびのノート』より引用)

本丸庭園を抜けると天守閣跡にたどり着きます。もともとは、伏見城から移築された五重六階の天守閣があったそうですが、1750年(寛延3年)に落雷で焼失してしまったんだとか。その後は再建されることなく、現在は天守台だけが残っています。

世界遺産「二条城」の歩き方。おすすめルートから基本情報まで
(画像=『あそびのノート』より引用)

階段を登ってみると、本丸御殿や本丸庭園を一望できる絶好のロケーション!さらに京都の街並みも眺められます。取材に訪れた4月はちょうど眼下に桜が咲き誇り、素晴らしい眺めが楽しめました。