昔から赤ちゃんが泣いている時や寝かしつけの時に、子守唄が歌われています。パパママが子守唄を歌うことで、赤ちゃんが安心するのはもちろん、パパママ自身もリラックスした経験はありませんか? 子守唄の特徴や民謡、クラシックなどおすすめの子守唄をご紹介します。
子守唄とは? 赤ちゃんが泣き止むって本当?
赤ちゃんの寝かしつけに子守唄を歌うのは日本だけではありません。子守唄は世界各国に存在します。ゆったりとした繰り返しのリズムと心地良い音域で赤ちゃんを眠らせる子守唄はほとんどのママが一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。日本では「ねんねんころりよ おころりよ」というフレーズで知られている「江戸子守唄」や「ゆりかごのうた」などが有名です。
他にも海外の民謡やクラシック音楽などさまざまな種類の子守唄があります。また、パパママが歌ってあげる以外にも、CDやオルゴール、携帯電話から子守唄を流すなど、子守唄を聞かせる方法も多様化してきています。
では、子守唄には本当に赤ちゃんを眠らせる効果があるのでしょうか。一般的に、赤ちゃんはママのお腹の中にいる約20週頃(妊娠6ヶ月頃)から音が聞こえていると言われています。妊娠中、お腹の中の赤ちゃんに話しかけてあげたり、クラシック音楽を聞かせてあげたりすると胎教に良いと言われるのはそのためです。
生まれる前から聞き慣れているママの声や胎内音は赤ちゃんをリラックスさせ、まるで胎内にいるときのような安心感を与える効果があるのです。温かいママの胸に抱かれながら子守唄を歌ってもらうというのは赤ちゃんにとって至福の時間。パパもママもぜひ積極的に赤ちゃんに子守唄を歌ってあげてくださいね。
子守唄で赤ちゃんが泣き止むのはなぜ?
寝かしつけの時だけでなく、赤ちゃんが泣いてしまった時にも子守唄は効果的です。子守唄を聞いているうちに赤ちゃんが泣き止むのには、聞き慣れたママの歌声という以外にもちゃんと理由があるのです。
高い音域は赤ちゃんが聞き取りやすく心地よいと感じる
一般的に人間は2,000~5,000Hz(ヘルツ)の音域が最も聞き取りやすいと言われていますが、これは女性ソプラノ歌手が高音域を歌ったときくらいの高さです。赤ちゃんはこれよりもさらに高周波の高い音域を好む傾向があり、高めの音域で作られた子守唄は赤ちゃんにとって聞き取りやすく、心地よく感じるのです。
リズムやテンポのパターンが一定で落ち着く
子守唄には同じリズムやパターンが繰り返されるものが多いですが、ここにも赤ちゃんが心地良く感じる秘密があります。リズムの繰り返しには体をリラックスさせ、情緒を安定させてくれます。大人でも電車などに揺られていると眠くなってしまう方は多いと思いますが、これと同じ原理でリズムに揺られることで赤ちゃんはリラックスできるのです。
そのため、子守唄のリズムに合わせてパパママの抱っこで赤ちゃんの体を優しく揺らしてあげることで、さらにリラックスできます。赤ちゃんがなかなか寝てくれない時は、子守唄を歌いながら抱っこをして揺らしたり、バウンサーに乗せてゆっくり揺らしみてください。赤ちゃんがだんだんウトウトしてくる様子はとても可愛らしいものです。
定位反射で赤ちゃんの関心を引く子守唄もある
赤ちゃんが、いろいろなものに興味を示して反応することを「定位反射」と言います。周波数が高めの音楽、テンポや曲調がコロコロと変化する曲などは定位反射を引き起こし、赤ちゃんが泣き止むことがあります。そういった定位反射を利用した曲もあります。
おすすめの子守唄
数ある子守唄の中から特におすすめの子守唄7選をご紹介します。