仕事での移動でも緊張してドキドキ

──スポーツジムやお子さんたちのお稽古事などもお休みですか?

「スポーツは屋外のもの以外すべて禁止なので、トレーニングジムや子どもたちのスイミングスクールはお休み。ですから、長男と次女はおよそ1年、プールに入っていません。プライベートレッスンはオッケーなので、私が習っているボクシングは、コーチはマスクをして窓を開けて行っています。公園など屋外のスペースを利用してレッスンを行っている人の姿も目にします」

ロックダウンが続くパリ、中村江里子が語る「穏やかなおうち時間のコツ」
(画像=おうち時間にアイロンかけするのも大好きとか、『女子SPA!』より引用)

──江里子さんとご家族はどう過ごされているのでしょうか。

「フランスでは4月3日~5日はイースターの連休だったのですが、この間は地域を超えての移動はOKで、移動禁止は5日の夜から。そこで、私たち家族も移動可能な期間に南仏の田舎の家に移動しました。イースターの連休後の数日は、子どもたちはオンライン授業となり、その後、春休みに。

 私は10日にパリで仕事があって、現地にいなくてはならなかったので、主催者の方に特例外出許可証を作成していただき、さらに自分でも外出許可証を申請し、パリと南仏を往復しました。駅や空港には警察官の方の姿もあって、規則に違反して移動をした人は135ユーロ(約1万7600円)の罰金を科せられます。事前に申請をしていて問題ないとはいえ、私もなんだか緊張してドキドキしました。

 その後、いまは南仏で春休み中。子どもたちは学校の宿題やテストの準備をしながら、もちろん、家の中でですが、お休みをのんびり過ごしています。夫はリモートでオフィスのスタッフの方々とやりとりをしています。春休み明けは高校生の長女と中学生の長男はオンラインで授業が再開。小学生の次女は登校となるのでパリに戻ります。夫は、現在はリモートワークですが、ロックダウン解除後はオフィスの出勤人数を調整して、出社することも考えているようです」

日本が恋しい時は、歌謡曲を聴きながらアイロンを

──国外からの移動や、PCR検査やワクチン接種の現状は?

「フランスへの入国には相応の理由が必要です。アメリカ人の知人が仕事で来仏したのですが、自力で空港から移動して、アパルトマンを借りて自主隔離生活をしています。

 PCR検査は無料。ワクチンの接種は始まっていて、50代の夫と私はまだですが、親戚や知人で70代以上の方々はほとんど接種を終えているようです。70代の夫の両親も2度の接種を終え、先日久しぶりに一緒に食卓を囲みました。といっても、外食ではなく家でですが……」

──日本やフランスのお友達とやりとりしていますか?

「私自身が直接、会って顔を見て話をしたいと思っているのと、日本の場合は時差もあるので、友人とはメールやラインでのやりとりで、電話での長話やオンラインでおしゃべりをすることはありません。もしも、直接会って、話をする日がきたならば、何時間……いえ、何日にもわたって話が尽きないかもしれませんね!」

<日本が恋しくて、時にはイラつくし、時にはすごく寂しくなることも。そんな時は日本の歌謡曲を聴きながら、アイロンをかけるのがホームシック解消法だそう。ただ最近は「寂しい時には寂しいという感情にどっぷり浸ってもよいのかもしれないとも思う」と、中村さんは言います>