結婚のお祝いしていただいた方へ感謝の気持ちを伝える「内祝い」。お返しに困っている新婚さんのために、人気のお菓子やカタログギフトなど、おすすめの商品を金額別にまとめました。結婚の内祝いの相場や時期、のしのマナーなどもご紹介するので参考にしてください。
結婚内祝い(お返し)の基本
結婚内祝い(お返し)は、結婚にあたりお祝いを贈ってくださった方に感謝の気持ちを込めて贈る品です。そんな結婚内祝いの基本をご説明します。
そもそも内祝いってなに?お返しとは違う?
もともと「内祝い」は、お祝いごとの記念として普段からお世話になっている方々や親族へ贈り物をするという意味です。お祝いのお礼として贈り物をする「お返し」とは本来意味合いが違います。しかし近年では結婚祝いの慣習も増え、お返しの意味で内祝いを贈ることが多くなってきたため「内祝い」=「お返し」として使うことが一般的になってきました。
結婚祝いをいただいた全員にお返しをしなければいけないの?
特別な贈り物を含め、ご祝儀を受け取った場合も結婚祝いをいただいたことになります。しかし、実は以下の場合はお返しが必要ありません。
1.結婚式で引き出物を渡している場合
結婚式でお渡しする引き出物はすでに結婚祝いのお返しという意味になるので、さらなるお返しは必要ありません。しかし、ご祝儀とは別にお祝いの品をいただいている場合は別です。
2.会費制のパーティーにのみ参加いただいた場合
二次会などのカジュアルなパーティーの場合、ご祝儀をもらう代わりにゲストに会費を払っていただくのが通常。この場合、会費=パーティーへの参加費なのでお祝いとして捉える必要はありません。ただし、特別な贈り物をいただいた場合は別です。
3.いただいた結婚祝いが少額のものの場合
結婚祝いのお返しは基本的にいただいた贈り物の半額程度の金額の品を選びます。よって、あまりに少額の場合さらに半額となると逆に失礼にあたることもあります。いただいたものが少額な場合は、相手も「少しばかりの気持ち」程度で贈ってくれているので必ずお返しをする必要はありません。気になるようでしたら新婚旅行のお土産を渡すなどしても良いですね。
お返しのタイミングは1か月以内
結婚祝いをいただいたらできるだけ早くお返しをするのがマナーです。基本的には挙式後1ヶ月以内に手渡し、もしくは配送するようにしましょう。結婚式を挙げていない場合でも入籍してから1ヶ月以内が目安。結婚式よりも前にいただいた場合は式前にお返しをしてもOKです。その場合も1ヶ月以内にするようにしてください。お返しが遅れた場合は必ずお詫びの言葉を添えたお礼状を一緒に送り、事前に連絡をしておくと良いでしょう。
結婚内祝いの金額の目安はもらった半額
基本的に、いただいたお祝いの半額程度の品をお返しするものです。ただしお返しする方との関係性に応じて下記を参考に失礼のないようにお返しを選定しましょう。
●親しい友人からいただいた場合
→基本的にいただいたお祝いの半額程度の品をお返しすると良いでしょう。
●後輩や部下からいただいた場合
→お祝いと同額程度のお返しするのが上の立場のマナーです。目下の人間であるからといって、半額またはそれ以下のお返しをしないように気をつけてください。
●複数人から連名でいただいた場合
→お祝いの金額を人数で割り、ひとりあたりの金額の半分程度の品をそれぞれに贈るようにしましょう。ひとりあたりの金額が少額の場合は同額程度の品でも構いません。
●高額のお祝いをいただいた場合
→高額の場合半額のものをお返しすると負担が大きいほか、相手に気を使わせてしまい失礼にあたることもあります。まずは電話などでお礼を伝えた後に、お祝いの3分の1の金額を目安にお返しを考えると良いでしょう。さらに、気持ちとして新婚旅行のお土産を持ってお礼の挨拶に出向くなど、行動で感謝の気持ちを示すとなお良いです。また、いただいた方が親族の方の場合、お返しが必要ではない場合も多いので、各ご家庭に沿ったルールで行ってください。
お返し時のマナーとは?メッセージはあると良い!
手渡し?それとも郵送? 結婚祝いのお返しは基本的に手渡しで贈るようにしましょう。遠方で手渡しが難しい場合は郵送でもOKですが、その場合は必ずお礼のメッセージを添え、不在で受け取ってもらえないことを避けるために事前に連絡をしておきましょう。また、近年ではお礼状をきちんと書くよりも、自分の言葉で気持ちが伝わるメッセージの方が好まれる傾向にあります。結婚祝いのお返しを郵送する場合は下記の例を参考に、お礼のメッセージを必ず添えるようにしましょう。
●親しい友人へ贈る場合
結婚祝いありがとう! まだまだ未熟な2人ですがこれからもよろしくおねがいします。
●上司や先輩へ贈る場合
先日は格別なるお心配りを頂き誠にありがとうございます。 まだまだ未熟な2人ですが、今後ともよろしくご指導くださいますようお願い申し上げます。
●親戚へ贈る場合
この度は、私達の結婚をお祝い頂きありがとうございました。 明るい家庭を築いていきたいと思います。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
のし紙は付けるべき?どのようなものを選べばよい?
基本的にのし紙はつけるようにしましょう。内容が少額のカジュアルなお返しの場合でも結婚のお返し自体はフォーマルなものなのでのし紙をつけるのがベターです。 のし紙はどのようなものを選べばよい?
基本的にのし紙は付けるようにしましょう。内容が少額のカジュアルなお返しの場合でも、結婚のお返し自体はフォーマルなものなのでのし紙をつけるのがベターです。
のし紙は、のし(熨斗)と水引が印刷されたものを選びましょう。水引はのし紙の中央にある紐のことで、一度結んだらほどけない意味をもちます。結婚などのお祝いに使う際は、”結び切り”のものを選んでください。結び切りの本数は10本で紅白または金銀のものを選ぶのがマナーです。
水引より上に書く文字は「寿」または「内祝い」と書くのが一般的です。水引より下には、旧姓ではなく結婚後の新姓を書いてください。この時「寿」または「内祝い」の文字より少し小さめに書くのがマナーとされています。 毛筆や筆ペン、サインペンなどで、楷書体でハッキリと書くようにしましょう。
コロナで挙式をしない場合の結婚内祝いとは?
新型コロナウイルスの影響で結婚式が中止や延期になり、内祝いをどうするかお困りの方は多いのではないでしょうか。この場合もお返しは、いただいてから1ヶ月以内に贈るようにしましょう。贈る方法は、今は手渡しよりも宅配の方ベターかもしれません。事前に宅配で贈ることを伝えておきましょう。直接会えない場合は添え状も忘れずに。気持ちのこもったメッセージは、受け取った側も嬉しいですよね。