アフターフォローは必要なのか
そもそもの話だが、私は基本的に投資信託にアフターフォローは不要だと考える。もちろん、お客様から情報提供やアドバイスを求められれば、真摯に対応すべきことは言うまでもない。
しかし、銀行員から積極的にアフターフォローを行うべきではない。理由は先に書いたように、そこにはアフターフォローを販売に結びつけたいという魂胆があるからだ。「そんなことはない。それがお客様の利益になるのだ」という反論もあるだろう。だか、銀行の都合の良いタイミングでアフターフォローを行うのはフェアとは言い難い。
投資家自身が判断できるように…
私が理想とする投資信託の販売はこうだ。
投資信託を購入頂くときには「なぜ、この投資信託を買うのか。その理由を明確にしておくこと」。例えば、今後も低金利が持続すると考えた結果、REITを購入する。もし、長期金利が上昇に転じるようなら、利益が出ても、損失が発生しても売却しなければならない。市場環境が当初の想定と異なった方向へと動けば、撤退する。投資家自身がそれらを判断できるようにするのが、本来の姿なのだ。
世の中には常に好材料と悪材料が存在する。決してウソはつかないまでも、銀行員のアフターフォローの中には恣意的に隠されている材料と、強調されている材料がある。あなたはそれを的確に判断できるだろうか。
自信がない人にはアフターフォローは「危険なワナ」だ。アフターフォローはお客様のためならず。銀行員は数字が欲しいからアフターフォローに熱心であることを忘れてはならない。
文・或る銀行員/ZUU online
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