自分の今の貯金額は少ないのか、将来足りなくなる可能性はあるのか、そんな不安を持つ方は少なくありません。特に50代となると老後の生活を強く意識する頃で、人によっては住宅ローンや多額の教育費負担などを抱えています。

平均貯蓄額は統計を見ればわかりますが、「ここまで貯めておかないとまずい」という最低限の貯金額はいくらなのでしょうか。

「最低限ここまで貯めておかないと危ない」貯金額はいくら?

必要な貯金額は、その人が今までどんなライフスタイルを送ってきたのか、どんな老後が理想なのかなどによって大きく変わります。子どもの有無、住宅ローンの有無、退職金の有無も影響します。自分の場合はどうなるのか、今後の人生で「かかるお金」と「もらえるお金」を計算してみることが大切です。

基本ルール「最低限貯金しておきたい額 = 今後かかるお金 - 今後もらえるお金」 世帯ごとに例を挙げてみましょう。

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50代は教育費負担が終わってからが貯蓄のラストスパート

50代は、一般的に最も収入が高くなる時期ですが、ちょうど子どもの大学費用を支払っている世代でもあります。それを乗り切ってしまえば、子どもは独立し、一気に負担が軽減します。また、そろそろ住宅ローンが終わる世帯も出てくるでしょう。

学費負担中も、余剰を作り出せるのならばコツコツ貯金に回しましょう。学費負担が終わってから、学費同等分を貯蓄に回せば、1年で100万円ほど貯められます。65歳まで10年として、100万円×10年=1,000万円になります。

貯蓄は、40代同様に先取り貯蓄でよけておくことがおすすめですが、ある程度まとまったら定期預金口座に移しておくといいでしょう。

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老後の貯蓄の足かせに!こんな習慣のある人は要注意

趣味や娯楽にお金を使いすぎる

ついつい趣味や娯楽にお金を費やしていませんか。老後も同じ調子でお金を使いすぎるのは危険です。

年金生活に突入した時に備え、50代のうちから「お金のかかりにくい趣味」を見つけておくのも老後の生活を充実させるコツです。

例えばウォーキングやジョギング、ヨガなどはお金があまりかからない上に、体力作りにもなります。老後は外出する機会が減るので、体を動かす趣味を持ちたいものです。

また「読みたかった本を読む」「観たかった映画を観る」というのもよいでしょう。日本の伝統的なゲームである囲碁や将棋なども、頭の体操になるのでおすすめです。

子どもや孫に対する出費が多い

子どもや孫へ過剰な援助は要注意です。自分たちの老後資金が準備できないようでは、かえって子どもに迷惑をかけてしまう可能性大。

教育費も世間体や見栄で分不相応なお金のかけ方をしている場合は、50代のうちから改める必要がありそうです。

夫婦で価値観が違うこともあるので、しっかり話し合って家計の見直しやお金の使い方を考えていきましょう。

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まだ間に合う!計画的な貯蓄を

老後のことも気になるようになってきた50代。自分のライフスタイルや理想の老後を具体的に考えて、今のうちから計画的に資金を準備しておきましょう。計画を立てる時は、平均値や周りの声に惑わされないよう、冷静に自分を見つめることが大切ですよ。

文・fuelle編集部

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