人気著者による3時間程度で読み終えられる入門書

 
『すぐ分かるマクロ経済』
(木暮太一、静山社、絶版)
誰もが簡単に使う「GDP」「インフレ」「デフレ」といった概念を、どういう意味か説明できる人は少ないのではないだろうか。ここまで、ファイナンス、金融工学を紹介したが、より大きな目線で世界経済を見る視点も必要である。『すぐ分かるマクロ経済』は、経済学の専門家が、とても分かりやすくマクロ経済学を解説した本だ。
3時間もあれば読み終わる文庫本だが、一度読み通せば、日経新聞に登場する国際収支の黒字・赤字といったニュースや、政府の金融政策・財政政策までの仕組みが理解できるようになるだろう。本書は絶版のため、古書での入手しかできないようだ。
## 仕上げに本書で知識を体系化しよう

『カール教授のビジネス講座 金融・ファイナンス』
(平野敦士カール、朝日新聞出版、1620円)

さてファイナンス、金融工学、マクロ経済学までを紹介した。ここからよりレベルの高い本に移ってもいいが、初心者の方は、一度学んだ知識を体系化する必要があるだろう。

そこでおすすめなのが本書だ。「お金とは何か?」「マイナス金利とは?」「M&Aの仕組みとは?」「企業価値評価とは?」という、金融経済に関する素朴な疑問に答えてくれる。直感的に理解できるように工夫されており、上で紹介した書籍の知識があればあっという間に読むことができるだろう。

逆にまずこの本を読んで大まかな知識を頭に入れた後に、上で紹介した書籍を読んで具体的な分野に入るのもいいかもしれない。

今回紹介した書籍では、部分的に重複するものがある。基本的な概念をいろいろな角度から読むことで、片方の本で分からなかったことが別の本で分かるからだ。これらを読み終わったら、それぞれの書籍で紹介されているワンランク上の本へ手を広げるといいだろう。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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