失敗しないために。
今や料理や食卓に欠かせない調味料となっているのが、「めんつゆ」。みなさんは運命的な一本に出逢えていますか? とにかく安売りのものを選ぶ人もいれば、有名ブランドを指名買いするなど、闇雲に選んでしまって納得のいくものにたどり着いていない人も少なくないでしょう。
そこで今回は、そんなめんつゆ迷子な方々の“気軽なヒント”になるよう、「夏の麺料理や料理をおいしくする“めんつゆ・だし商品”の選び方」を3つのポイントに絞ってご紹介してみたいと思います。
もっとも堅実に、簡単に選ぶには?
①酸化防止ボトルを選ぶ
しょうゆジャンルの中で主流になりつつあるのが、“酸化防止ボトル”。
しょうゆが空気に触れない二重構造になっており、欲しい分だけ注ぎやすくなっています。このスタイルがめんつゆにも登場していますから、まずは容器の形状を優先して選んでみてください。
めんつゆそのものの風味を保つという点において、ズバ抜けて秀でています。それでは次に、実際に味や風味の視点から考えていくことにしましょう。
冷たい麺に合うつゆ選びは?おいしい製麺所に聞いた
続いては、これからの季節にピッタリ、“冷たい麺”をおいしく味わうためのめんつゆ選びについて。有名芸能人にもファンが多く、私も指名買いしている「こんにゃくそば」を製造する山形の酒井製麺所に、麺のためのつゆ選びについて質問してみました。
========= 酒井製麺所の回答: 皆さん意外と意識されないと思うのですが、まずは、“麺つゆ(めんつゆ)”としっかり記載されている物を選んでください。「麺」に合うよう作られていますので、そちらを選んで頂くようお伝えしています。また、自分好みの「麺つゆ」を探すために、まずはいつも何気なく食べている麺を何もつけずに味わってみて下さい。
私たちの経験では……、山形のお蕎麦の場合、スッキリとした味わいが特徴の「でわかおり」(蕎麦の品種)のお蕎麦には、“しっかりとした塩味”のある味わいの麺つゆを。甘みのある「最上早生」のようなお蕎麦には、“少し甘めでダシが効いているような”麺つゆを合わせて頂くのがオススメです。
余談ですが、うどん・麦切りといった麺には、少々甘めで“油分”のある、山形ならではの「肉そばのタレ」もとても合うんです。冷麦やそうめんが、意外にも冷やし中華のタレがマッチしたりすることもあります。
また、麺の上に乗っている具材にも影響を受けることがあります。例えば、さっぱりとした、おろしやナメコなどの具材を合わせる時は、味がぼやけないよう、しっかりとした“塩味があるつゆ”をオススメします。市販のめんつゆに出汁を加えると、より本格的な香りが加わるので、試してみてくださいね! =========
とのこと。まずは、自分が求める辛さ(塩味のレベル)と甘さのバランスを探っていくことが正解への早道なのかもしれません。それでは最後に、めんつゆを“調味料”として活用する場合を考えてみたいと思います。