秋の夜長に読みたいおすすめ小説特集!
暑い夏が終わるとやってくる秋。快適に過ごせる気候になり、日が早く暮れ、夜が長くなります。そんな心地の良い秋の夜長には読書を楽しみませんか?
今回は秋の夜長の読書タイムにおすすめしたい人気の小説を、ミステリー・ファンタジー・恋愛とジャンル別にご紹介します。
未だ読んだことのない名作や読み応えのあるシリーズ作品など、読書の季節に最適な秋には普段読まない作品を読むチャンスですよ!
秋の夜長におすすめの小説《ミステリー》
全5巻の秋に読みたい小説
読書タイムにぴったりな秋の夜長は、読みたくても時間を作れずになかなか手を出せなかった長編のミステリー小説を思い切って読み始めましょう。
犯人が自ら注目を集める劇場型犯罪が描かれた、人気作家・宮部みゆきさんの代表作でもある「模倣犯」。
文庫本1巻〜5巻まである長編ミステリー作品なので、まさに秋の夜長におすすめ。長編ですが、読んでいて飽きることのない名作です。
傑作シリーズの秋に読みたい小説
秋の夜長に読むなら、シリーズ小説もおすすめです。東野圭吾さんのマスカレード・シリーズ第1弾「マスカレード・ホテル」は、映画化もされた大ヒット作品。
一流ホテルである「ホテル・コルテシア東京」を舞台に繰り広げられる、若手刑事と女性フロントクラークの活躍を描いた作品です。
是非、シリーズの続編『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』も合わせて読むことをおすすめします。
風変わりな館が舞台の秋に読みたい小説
読書好きに人気のある「館」シリーズは、作家・綾辻行人さんによる、長編推理小説シリーズ。
1987年に発刊された第1作目「十角館の殺人」は、十角形の奇妙な館を訪れた、大学ミステリ研の7人を連続殺人の謎が襲うストーリーです。
伝説の建築家が各地で建てた風変わりな館を舞台に、『水車館の殺人』『迷路館の殺人』…とシリーズが続きます。
読書の秋には「館」シリーズを読破してみてはいかがでしょうか。
ミステリーの女王が描く秋に読みたい小説
読書の秋、何を読もうかと迷ったなら、長く愛され続けている傑作タイトルを手にとってみましょう。
ミステリー小説なら、「ミステリーの女王」と呼ばれる、アガサ・クリスティーの代表作「そして誰もいなくなった」がおすすめ。
10人が孤島に呼び集められ、1人、また1人と殺されていくミステリーストーリー。
1939年にイギリスで刊行されて以降、不朽の名作として世界中で読まれている傑作小説です。
和菓子が登場する秋に読みたい小説
秋は少し肌寒くなる季節。そんな秋の読書には、心があたたかくなるような小説もおすすめです。
ほっこり和むミステリー小説なら、日常の謎を描いた「和菓子のアン」がおすすめ。
デパ地下の和菓子屋「みつ屋」で働くアンちゃんが、お客さんたちの謎めいた言動に気づき、真相を解き明かしていく物語です。
美味しい和菓子がたくさん登場するので、食欲の秋にもぴったりですよ♪
料理×ミステリーの秋に読みたい小説
読書の秋と食欲の秋、両方を満たしてくれるおすすめ小説「メイン・ディッシュ」。女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは、料理の達人であり、名探偵。
どんなに難しい事件でも、美味しい料理を作りながら見事に解決していくミステリー小説です。
普段読書をしない人にもおすすめの短編小説ですが、最後まで読むとストーリーにつながりがあり、まるでフルコースを味わったような気持ちになれます!
秋の夜長におすすめの小説《ファンタジー》
王道ファンタジーの秋に読みたい小説
大人気のファンタジー小説といえば、ハリー・ポッターシリーズ。
普通の人間として暮らしていたハリーが、ホグワーツ魔法魔術学校に入学し、魔法界で成長していく物語です。
ハードカバーもありますが、秋の夜、ベッドに入って読書をするならコンパクトな文庫本がおすすめ。
映画はすでに観たことがある方も、ぜひ読書でハリー・ポッターの世界を堪能してください♪
異世界を味わえる秋に読みたい小説
人間と精霊の世界を描いた小説「守り人」シリーズは、作家・上橋菜穂子さんが描く異世界ファンタジー。
もともと子供の読書向けとして出版された児童書ですが、大人にもファンの多い人気作品です。
遠い昔、人間と精霊が共存していた世界で、皇子チャグムを命をかけて守る抜く、女用心棒バルサの活躍を描いた物語。
読書の秋は、架空の国や時代を舞台に描いたファンタジーな世界にどっぷり浸かりましょう。
日本神話がベースの秋に読みたい小説
ファンタジー小説はヨーロッパ風の作品が多い中、萩原規子さんが描く「空色勾玉」は、日本神話をモチーフにした作品です。
神々が地上の上を歩いていた古代の日本「豊葦原」を舞台に、水の乙女と風の若子の冒険と成長、そして運命の恋を描いたファンタジーストーリー。
こちらも児童書ですが、大人の読書にもおすすめです。秋の読書には『白鳥異伝』『薄紅天女』の勾玉シリーズをじっくり楽しみましょう。
大人向けファンタジーの秋に読みたい小説
日本ファンタジーの歴史を塗り替え、読書界に新しい風を起こした、作家・乾石智子さんのデビュー作「夜の写本師」。
右手に月石、左手に黒曜石、口の中には真珠、3つの品を持って生まれた生まれたカリュドウが、宿敵を滅ぼすために、魔法ならざる魔法を操る「夜の写体師」の修行を積む…。
大人向けの本格ファンタジー作品は、涼しさを感じ始める秋におすすめです。
幻想的な空気に包まれる秋に読みたい小説
十八諸島と呼ばれる架空の島々を舞台に描かれる「煌夜祭」は、語り部と呼ばれる人々が、十八諸島を巡り集めてきた物語を交互に披露していく短編集。
ファンタジー小説ですが、どこか現実味もあり、夢と現実の境目にいるような不思議な気持ちに包まれる作品です。
読書の秋だからといって、長編小説は読み切れるか不安な方、読書を楽しみたい方におすすめの作品です。
感動のラストが待つ秋に読みたい小説
第12回・日本ホラー小説大賞を受賞した「夜市」。妖怪たちがさまざまな物を売る不思議な市場「夜市」は、望むものがなんでも手に入る…。
そんな夜市で、野球の才能と引き換えに弟を売ってしまった少年の物語です。
ホラーに分類されていますが、身の毛もよだつ怖さはなく、異世界を描いたファンタジーストーリーなので、安心して読書ができます。
最後には感動のエンディングも待っていますよ!