成功と失敗を分ける5つの要素
過去の失敗例や成功例からの中には、IPO投資を成功させるための一定のルールがあることは確かだ。ここでは5つの要素を紹介しよう。
特に重要なのが、①「市場は東証マザーズであること」と、②「公募時点で発行株数が数十万株程度と少ないなど、人気の銘柄であること」だ。また、IPO銘柄の特徴としては、東証1部は値動きが重い銘柄、東証2部などは上記で述べた要素に当てはまる、人気の銘柄が上場しやすいことを合わせて覚えておこう。
これは言うまでもないが、③「新しく業績の伸びが期待できる業種であること」も要素に入る。たとえば、クラウド、ゲーム、民泊などのテーマ関連は注目していいだろう。
続いて、④「ベンチャーキャピタルの保有比率が低いこと」も大事だ。ベンチャーキャピタルは上場前の企業に投資をして、上場後に株式を売り抜けることで利益を出すことが多い。ベンチャーキャピタル保有比率が高めだと、初値が高かったとしても、その後大量に株式を売られることがあるのだ。
最後に、⑤「株価が高すぎないこと」も忘れてはいけない。結局のところ、初値が付いた後にその企業の株を買っていくのは個人投資家も多く、株価が高いとそれだけ多くの資金が必要になる。複数のIPO銘柄があった場合、100万円以上資金が必要な銘柄と30万円程度の資金で買える銘柄があれば、他の条件が同じならほとんどの投資家が後者を選択するはずだ。
アベノミクス以降、特に高まったIPOの人気は今後も続くだろう。IPOだからと闇雲に投資をするのではなく、個々の銘柄を見極めながら余裕資金でトライすることが大切だ。
文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online
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