外貨建て変額年金保険は「コストの塊」
「外貨建て変額年金保険」は、他にも落とし穴がいっぱいあります。この商品は、文字通り「コストの塊」なのです。
私もパンフレットを見ただけでは、良く分からなかったので実際に銀行の窓口に話しを聞きに行きました。
商品によって違いはありますが、まず円を外貨に替えるために手数料がかかります。次に運用期間中も運用管理費、さらに投資信託の信託報酬がかかる場合と含まれている場合があります。いずれにして、ETFのようなインデックスファンドよりは、遥かに高くつきます。
また、受け取るときも外貨から円に替えるのに手数料がかかります。もちろん途中解約をすると、元本を大きく割り込む可能性もあります。これでは保険の機能はありませんが、信託報酬の安い投資信託の方がよほど有利ではないでしょうか。
あなたの資産状況は丸見えになっている?
銀行から良く電話がかかってきませんか。たとえば、定期預金が満期になったときとか、タイミング良く電話がかかってきませんか? 当然です。銀行からは、私たちの預金の情報が丸見えです。いくら残高があるのか、定期預金の満期がいつなのか、すべての情報を把握しています。
マイナス金利の時代で、銀行の稼ぎが減っている今、銀行は手数料の高い商品を売って収益を増やそうとしているのです。ヤバイです!銀行は、あなたのお金を狙っているのです。
翌日、美容院の店長からお電話を頂きました。お母様の保険は、無事にクーリングオフができたそうです。一件落着、めでたしめでたし。しかし、次に狙われているのは、あなたかも知れません。くれぐれもご注意を。
文・長尾 義弘(NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー、AFP)/ZUU online
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