CF(キャッシュフロー)と利益の違い
現金の動きであるキャッシュフローと財務上の収支の違いやタイミングのずれは、不動産賃貸業だけに限らずビジネスの世界ではごく普通のことだ。ただ、会計のことを知らずに家計のつもりで見ていては、なかなかピンと来ないものも多い。
特に不動産投資で重要なのは3つ。
(1)減価償却は現金支出がないが、経費として売上から差引くことができる
(2)ローンの元本返済は現金支出を伴うが経費にはならない
(3)敷金は預かり金なので、売上ではない
初心者は損益と貸借の区別を学んでいないので、この違いで混乱する人が多い。ぜひ会計を学んで損益科目と貸借科目を理解して欲しい。
家賃滞納に注意 「踏んだり蹴ったり」
不動産賃貸業では滞納があれば特に悲惨だ。家賃入金が無くても「売上」なので計算上の利益が出れば税金の対象になる。家賃という「売上」が計上され、「売掛債権」になっているだけなのだ。入金が無いのに税金は取られる。正に踏んだり蹴ったりだ。
現金の動きと財務上の損益は別物と心得て、資金繰りをショートさせないように目くばりしよう。できれば会計も学んでほしい。
文・山本 常勝(サラリーマン不動産投資家)/ZUU online
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