地域の魅力を見つけ、リーダーシップを発揮する人材を育成

地方創生を学ぶ学生たちに期待されるのは、若者ならではの視点で地域の魅力を見つけることだ。地方活性化を成功させるのは「よそ者、若者、変わり者」とよくいわれるが、その理由は地域にいる大多数の人たちと異なった視点を持っているからだ。

社会や業界の常識にとらわれず、柔軟な発想ができる若者の力が存分に発揮されれば、従来に見られなかった新しい提案が期待できるだろう。兵庫県神戸市の異人館通りを保存し、地域を代表する観光地に育て上げるきっかけを作ったのも、旅行で訪れた若者たちの声だった。

もう1つ期待されているのは、地域をまとめるリーダーに育つことだ。地域おこしの成功例といわれる地域には、仲間に共通の目的を提示し、励ますリーダーが存在している。良いアイデアを持ちながら、リーダー不在で地域の住民がバラバラに活動したため、失敗に終わった例は少なくない。

地域の魅力を発見する確かな目を持ち、リーダーシップを発揮できる人材を新学部が育成できれば、人口減少と高齢化に悩む地域に新しい光が届くかもしれない。新学部で学ぶ学生に対する地元の期待は大きい。

文・高田泰(政治ジャーナリスト)/ZUU online

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