締めくくりは「江戸の美」。歌舞伎の舞台「芝居と遊里」
江戸フロアの最後を締めくくるのは、江戸時代の娯楽でとにかく美しい歌舞伎の舞台が忠実に作られた模型です。照明もどこか艶めかしい雰囲気があります。
館内でも特に日本らしさが溢れ、外国人にも大人気のスポットです!
歌舞伎小屋を完全に再現してあるセットも迫力満点。今にも歌舞伎がはじまりそうなくらいにとにかくリアルです。いわずもがな、人気の撮影スポットです!
文明開化が感じられる「東京ゾーン」も魅力的
江戸が終わると、ついに幕末から明治へとうつり、文明開化が感じられる「東京ゾーン」へと入ります。江戸との大きな違いは、資料に写真が登場するところです。
東京ゾーンでは、時代によって東京がどのように変化していったのかが分かりやすく展示されています。「江戸」から「東京」に変わった、明治時代初期からスタートします!
どこか懐かしい明治時代のエリアでレトロな東京を覗こう!
実際に使われていた実物の資料がたくさんあります。どこか懐かしさを感じられるレトロな展示物もみどころです。段々と江戸らしさが薄れて「東京」へと移りゆく様子に注目して見てみてください。
明治時代に実際に使われていた人力車が。東京の街を駆け巡る、現在のタクシーみたいな存在でした。
小学生が遊んでいたであろう、すごろくも!1年生から6年生までの小学校生活をすごろくにした、人生ゲームに似た子供の娯楽アイテムです。内容がなかなかシビアでおもしろいのでよく見てみてください。※展示替があるコーナーです。
明治時代のスカイツリー!「凌雲閣(りょううんかく)」
フロア内でひときわ目立つ模型が、凌雲閣です。明治時代から大正12年まで東京都・浅草にありました。「雲を凌ぐほど高い」という由来から名付けられました。12階建てで約69メートルの建物は、現在のスカイツリーと同じくらいの迫力だったそうです。
建物内は、お土産屋・休憩場所・展望台といった構成でした。関東大震災の際に半壊し、解体されてしまいました。
模型前のタッチパネル式モニターでは、凌雲閣周辺の景色も見られます。
明治時代の恋愛模様ものぞける。浅草・映画館のジオラマがおもしろい!
明治に入った東京では、人々の暮らしにも外国の文化が少しずつ入ってきました。それと同時に、「電気館」と名乗る、現在の映画館も東京を中心に全国各地に登場しました。
映画館の入口付近にいる、この男女。若い女性が拾おうとしているのは、実は男性がわざと落としたラブレターなんです。
偶然なふりをしてラブレターを意中の女性に渡すこのテクニックは、よく行われていたとか。その時代恋愛事情までも表現しているこの細かさはさすがです。ぜひ、よく見てみてください!
「富国強兵」「殖産興業」と旗も掲げられていて、これらの政策のもとで変化していった東京についても紹介されています。産業発展と東京の様子が感じられる展示もあります!
産業発展の証。「自動車フォードA型」の実物も!
フォード・モーターが販売をし始めた「自動車フォードA型」です。当時はタクシーとして使われていました。写真の右にある赤い円柱が、その時の給油機です。歴史を感じる現物をそのまま見ることができます。
こちらは、「バタン式交通信号機」です。まさかの手動式の信号のため、信号機を操作する職業もあったのだとか。標板が上下する度にバタン! と音がしていたので通称「バタン式」と呼ばれるようになりました。